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○器具
・三角フラスコ(200mL) 1個
・ゴム栓 1個
・天秤
・メスシリンダー(100mL)
・駒込ピペット(1mL)
・薬さじ
・薬包紙
○試薬等
・ポカリスエット 30mL
・水酸化ナトリウム 約1g
・メチレンブルー(0.1%)0.5mL
【材料の入手方法】
・水酸化ナトリウム(薬品会社に購入依頼)
(500g:1,100円)
・メチレンブルー(薬品会社に購入依頼)
(25g:3,600円)
実験の手順
- ポカリスエットと水(イオン交換水)70mLを200mL三角フラスコに入れます。
- 天秤で水酸化ナトリウムを約1g計り取り、①の三角フラスコに加え、ゴム栓をしてゆっくり振り混ぜて溶かします。
- 0.1%メチレンブルー水溶液を0.5g加え、ゴム栓をして軽く振り混ぜて静置します。
- 10~20秒でメチレンブルーの青色が消えます。
- ゴム栓をしたまま上下に激しく振ると再び青色になります。
- また静置すると10~20秒で色が消えます。
- この反応は繰り返し行うことができます。
 
          アドバイス
- 青色→無色→青色の反応は溶液中の還元物質がなくなるまで繰り返し行えます。
- 溶液が手に付いた場合は、すぐに洗うようにしてください。
- 
		粉末タイプのポカリスエットで行う場合は、3gと水酸化ナトリウム1gを水100mLに
 溶かして同様に行うことができます。
 
          解説
	○なぜ色が付いたり消えたりするの?   
	メチレンブルーは本来青い色素ですが、ポカリスエット中のグルコースとビタミンCによって
	還元され無色のロイコメチレンブルーとなります。
	しかし、フラスコを振り混ぜると空気中の酸素によって酸化され、
	再びメチレンブルーの青い色に戻るのです。そのまま放置すると、再び無色になります。
	ちなみにビタミンCのみで試してみると、
	最初のうちは色が消えるまでの時間が短いのですが何回目からは急に消えなくなります。
- コメント(2件)
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              日本分析化学専門学校 管理者(2013/07/19) ご質問に対する返信が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。頂いたご質問の回答を以下に記載させて頂きます。 
 
 1.NaOHを入れないと青い色が消えないのは?
 グルコースがアルカリ性下でないと酸化されにくいためです。
 この反応はグルコースの酸化により、メチレンブルーが還元され、無色のロイコメチレンブルーになることで退色します。
 ロイコメチレンブルーは空気中の酸素と反応し、酸化されることで青色のメチレンブルーに戻ります。
 また、メチレンブルーはもともと、アルカリ性下では酸性下よりも色が薄くなる性質がありますので、相乗効果として使われている可能性があります。
 
 2.液がだんだんと黄色くなっていくのは?
 メチレンブルーの分解生成物であるアミンとグルコースの褐変化反応(メイラード反応、褐色物質の生成反応)によるものです。
 
 参考文献:慶応義塾大学の紀要http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?file_id=39513 まっちゃ(2011/08/15) この実験をしてみました。 
 NaOHを入れないと,青い色が消えませんでしたが,
 メチレンブルーを還元するのにアルカリ性になっている
 必要があるということでしょうか?
 また,液がだんだん黄色くなってくるのはなぜですか?
 
 

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