実験A-10 <ジャガイモと大根の違いを調べようの巻>
- 投稿者
- 日本分析化学専門学校
- 所要時間
- 20分
- 使用器具・薬品
- 【使用器具・薬品】
・ ジャガイモ
・ 大根
・ ヨードチンキまたはイソジンのうがい薬
・ スポイド(寿司についてくる醤油の入れ物で可)
【材料の入手】
・ 野菜類(市販品でよい)
・ ヨードチンキやイソジン(薬局で入手可能)
- ジャガイモと大根を切る。(それぞれの絞り汁でもOK)
- 切り口(または絞り汁)にヨードチンキまたはイソジンを一滴落とす。 大根 じゃがいも それぞれにイソジンを一滴落とす
- 液の落ちたところをよく観察する。 一滴落とした瞬間はどちらもイソジン色 → 数分経つと・・・じゃがいもだけが青色に!
- 試しにいろいろな野菜でやってみよう。
- 溶液をかけたものは食べないこと。野菜の端の方や普段捨てるところで実験すると無駄が無くて良い。
- 溶液をかけた野菜は、洗ってから捨てること。
- 緑黄色野菜は見えにくいので最初は白い野菜を使うようにすること。
- 実験は、ヨウ素でんぷん反応を利用して行います。でんぷんはヨウ素溶液と反応し、ヨウ素液を黄褐色から青紫色に変化させます。
- デンプンは長い鎖でらせん状になっている「アミロース」と枝分かれ構造をした「アミロペクチン」からなっています。このヨウ素デンプン反応は、デンプンの内、アミロースに特異的に反応するので、デンプンが多く含まれている野菜でも、アミロースとアミロペクチンの含有率によって異なります。
- 但し、ビタミンCにはこの反応でできる青紫色を脱色する作用があるので青色が脱色され、ヨウ素溶液の色も無色になってしまいます。