12 2003 December
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今日は、生化学分析学科2年生の卒業実験の担当でした。12月に入り卒業実験もそろそろまとめに入る頃となりました。「あとこれだけやったらデータがまとまるねん」と余裕の学生。Γ先生、1月までに結果出ーへん」というせっぱつまった学生など様々ですが、2月の卒業研究発表会をみすえて実験を進めているようです。
ま、た休み時間に1年生とも話しをする機会があったのですが、1階のホールに掲示されている2年生の内定者リストを見ながらこれから始まる就職活動に対して持っている漠然とした不安を話していました。
2年生、1年生共に自分の将来に向けて日々がんばっているんだな、と改めて感じた一日でした。

written by 『ドラ一郎』
2 本日は、応用分析化学科のコンピュータ実習がありました。パソコンは入学前から良くできる学生と、あまり触ったことのない学生がいますが、本実習はあまり触ったことのない学生が対象です。
内容はEXCELによる表計算演習でした。表計算ソフトというのは、分析結果のデータ処理に大変役立つソフトです。それ以前に自分で演算を組んだり、自分なりに工夫しながらいろんな事を試せるソフトです。そのソフトを学生は、アタマひねりながらも一生懸命やっておりました。そのうちに、だんだんはまってきた様子。「これ、どうなるの?」「どうやるの?」などと質問が出てくるようになりました。最後に一言。「これ便利やなあ・・・」
便利と思ってくれて、教員冥利に尽きる瞬間でした。

written by 『クールガイ』
3 2年生の就職未内定者は、現在教員が何名かのグループを個別に指導している段階で、もちろん卒業までに全員内定を誓い合っています。
そのような中、1年生も今日から就職活動の本格スタートです。つまり、今日の授業で具体的なアプローチ方法を伝授しました。中味は本校学生だけということで、ここでは秘密です。来年4月、2年生に進級した後、学校推薦で応募はできるのですが、ちょっと1年生の間に肩慣らしをしようという趣旨です。
こういう節目の日はたくさんの質問が来て、授業が終わっても、休み時間でも質問攻めに合います。就職のみならず、大学編入についてや、個人的なこれからの人生設計まで内容はさまざまですが、このようなことをきっかけに、学生が自分自身を見つめ直し、また、学校全体が活性化することで、腰の重たかった学生までが動き出すという相乗効果にもつながるのです。
色んな意味で心に残る一日になることを願っています。
written by 『かりめろ』
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今日は、今年度第4回目の1年生の企業見学会でした。
本校の企業見学会とは、
5月15日のかりめろ先生の日記でも掲載されていましたが、今、学んでいる化学の技術・知識が、これから社会に出てどのように活かされるのかを実感し、就業意欲の向上につなげるものです。
今回の企業見学では、学生達の質問がいつも以上に多く、活気のある見学会でした。昨日かりめろ先生の授業で、就職活動が本格的にスタートである事を学んだからでしょうか?就職活動では、自分の意見がどれだけ積極的に言えるかも勝負所です。こういった企業見学会や、普段の授業などで、発言することに慣れていって欲しいと思います。 
今日は学生の就職に対する意識が上がってきていることに嬉しく思い、これからの就職活動への取り組みが楽しみになった一日でした。
written by 『とろとろ』
5 今日は、生化学分析学科1年生の機器分析化学実験を担当しました。テーマは赤外分光分析法(通称IR)。この機械は医薬品製造やプラスチックの品質管理などに、使用されています。私はいつも、この実習の時はグループを二つに分け、ひとつの班にだけ使い方を教えます。その後、もう片方の班に、私が使い方を教えた班に教えてもらい、手順毎にフォローを入れていく、といったディスカッションと、実際に「触れる」事と、メインにした実習をしています。この時に各班の個性がわかるようです。
今日は、生化学分析学科のS君がメインの講師役でした。いろいろ、皆から突っ込まれながらも、そつなくこなしておりました。やはり自分である程度さわってみると言うことは大切ですね。これも本校ならではのカリキュラムだからではないのかな?そんな風に思った一日でした。

written by 『クールガイ』
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7 今日は本校で文部科学省認定の「ビジネス能力検定」試験が行われました。ビジネス能力検定とは、社会人として必要な知識やマナーがどの程度身に付いているか客観的に判断する基準になります。朝早くからたくさんの1年生達が集まってきました。肩慣らしとは言え、既に就職活動を始めている(始めようとしている)本校の1年生の顔は真剣そのものでした。結果を楽しみに待ちたいと思います。
一方、化学分析コースでは、午前中に「危険物取扱者」試験を受験する学生が多々おりました(勿論、資格試験の受験には公欠が認められています。)ビジネス能力検定同様、こちらも結果が楽しみですね。
夕方、昨年度の卒業生が元気な姿を見せてくれました。なんでも業務命令で「ビジネス能力検定」を別の会場で受験してきたとのこと。企業で何が要求されているのか、改めて意識させられました。

written by 『英国チャレンジャー号』
8 今日は、卒業実験の担当でした。私の担当している班の一つに、「化粧水のアクネ菌(ニキビ原因菌)に対する影響」について調べている班があります。なかなか思った通りに結果が出てこないので、データを凝視しながら、生化学分析学科2年のOさんとMさんと一緒に最後のデータを取るための実験計画を立てました。
卒業実験も終盤戦に入り、卒業論文の表紙が、2年生の頭の隅にそろそろチラつき始める今日この頃、最後の追い込みにぼちぼちとエンジンがかかっている班も見受けられます。
最後まで気を抜かず、2年間の集大成を納得のいくものに仕上げてほしいと願っています。

written by 『すくろーす』
9 本校の2年生は卒業実験で大忙し。実際、落ち着いて実験できるのは、ほぼ今月のみだからです。
今日も生化学分析学科の卒業実験を担当していたのですが、実験時間の延長を希望するグループが少なくありませんでした(本校は4限目が終了するのは16時30分。それ以降の実験が必要な場合は、届けの提出により延長が認められます)。
また、佳境を迎えるのは実験だけでなく、就職活動もです。今日、ある女子学生は、卒業実験の途中で面接試験に行き、終了後に戻ってきて、また、実験をするという状況。実験も就職活動も両方大切であることを理解してよくがんばっていました。

written by 『ポリフェノール』
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今日は、かりめろ先生の1年・企業倫理学の授業に、私も一緒に参加しました。内容はズバリ、「採用担当者に読まれる履歴書の書き方講座」(なお、本講座の詳細な内容については本校の独自のノウハウがあるので、極秘です・・・ちょっと残念ですが・・・^^;)。
履歴書は、おそらく、学生が初めて書くであろう公式なビジネス文書です。色々な規定や細かいポイントがたくさんあります。それだけに、皆は、就職活動で失敗しないように、そして採用試験のテーブルに確実に乗り切れるように真剣に聞いていました。
そろそろ年末で、就職戦線に突入!!頑張って良い結果に結びついて欲しいものです。

written by 『クールガイ』
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12 今日は1年生の統計解析、2年生の高分子化学の担当でした。
高分子の授業では、これまではポリエチレンやポリ塩化ビニルなど、リサイクルナンバー(PETボトルの横などに書かれている数字です)が決められている汎用的なプラスチックについてじっくり紹介してきたのですが、今日はコンタクトレンズの材料や車や釣り竿に使われるカーボンファイバーなど、ちょっと特殊なプラスチックについて10種類程紹介しました。
授業が終わってからは、なぜカーボンファイバーが電気を通しやすいのか、なぜコンタクトレンズの材料は透明度が高いのか、など様々な質問が寄せられました。釣りを趣味にしている学生など、自分が普段親しんでいる材料の話を聞くと好奇心がかき立てられるようですね。
高分子はまだまだ身のまわりで沢山役に立っている物質です。残りの授業回数はあとわずかですが、もっともっと紹介したいものがあります。学生達にもしっかり聞いてもらいたいですね。

written by 『ドラ一郎』
13 今日は化学分析コース1年生の後期中間試験の最終日でした。
「先生、今日で終わりです。12月は仕事も忙しいので、試験勉強に集中するのが大変でした。」「で、どうしたの?」「会社から帰ったら、少し寝るんですよ。そうしたら、頭もすっきりして勉強できるんです。それからもう一つ、朝少しだけ早起きして、勉強するんです。そしたら、なかなかいい結果でした。」
いかに仕事と勉強とを両立させるか、努力しているのですね。寒くなってきたので体調管理には注意してがんばりましょう。
written by 『じゃこてん』
14 今日は、化学分析コース2年の機器分析法Uを担当し、後期中間試験の返却と解説を行いました。出題範囲は「熱分析」と「高速液体クロマトグラフィー」、「蛍光分析」と少し幅が広かったので心配していましたが、結果は予想を上回っていました。
このところ、何故か卒業生の来校(帰校?)が続いています。会うたびに立派になっていく彼等を見ていると嬉しくなります。彼等の活躍が私達の「通信簿」みたいのものですね。今の1・2年生が数年後に立派な「通信簿」として帰ってきてくれることを楽しみに、私達もビシバシと全力を尽くします。(在校生の皆さん、乞うご期待・・・)
written by 『英国チャレンジャー号』
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先週のかりめろ先生の企業倫理学Tの授業以来、一年生の就職、ひいては進路に対する意識が徐々に現実のものとなってきてるようです。早速資料請求をしようとする人、進路についてあらためて悩んでいる人・・・いろいろいるようです。
今日も、昨年度の求人企業一覧を眺めていた学生に声をかけると、就職の話の筈が、流れで人生についての話になったりしました。社会では終身雇用制が崩壊しつつあるというものの、就職とは一生の決断であります。
しっかり悩んで、間違えのない人生を歩んで欲しいと思います。
written by 『クールガイ』
16 今日は、11月16日に実施された工業英検の結果発表と、合格者へ証書の授与が行われました。私が担任をしている生化学分析学科1年のほとんどの学生が、3級か4級を受験していました(中には3級と4級両方受験している人もいました)。
結果は、合格だった人半分、不合格だった人半分といった感じでしたが、不合格者の中でも採点結果を見てみると、もう一歩で合格という人が多かったようです。
今、学生達は、意欲的に色々な資格にチャレンジしています。今回合格たっだ人は次の資格にチャレンジし、不合格だった人もあきらめずにチャレンジしていって欲しいと思います。

written by 『とろとろ』
17 本校では、年内の授業は今日も含めてあと3日。その後は冬休みになります。
今日は1時限目に、私が担任をする応用分析化学科2年の物理化学の授業でしたが、ちょうど今は卒業アルバムの作成の時期であり、授業風景の撮影がありました。本校の学生はふだんから授業・実験に熱心に取り組んでいますが、今日は、いいところをアルバムにしてもらおうと、いつも以上に授業に集中している様子でした。
冬休みが終わると卒業論文に追われ、あっという間に卒業式が来ますが、みんなで一緒に卒業できるようがんばっています。
written by 『ポリフェノール』
18 今日は学生生活とは違うお話。
何度か話題となっている「ISO14001」。これは、スイスジュネーブに本部のあるISO(国際標準機構)が定めた、環境管理に対する統一規格で、環境管理を計画(PLAN)、実行(DO)、点検(CHECK)、改善(ACTION)していくという「PDCA」の考え方に沿って構成されている規格です。本校も、そのPDCAに沿って環境管理ができていることを、3年前に審査を受け、合格しました。それ以降も、年に一度、資格を持った審査員から審査を受け、現在に至っています。
そうした外部審査以外にも、年に一度内部で監査を実施しなければなりません。今日はその初日。
普段は一緒に学生指導や環境管理にあたっている先生同士が、監査する方・される方に分かれるのですから、なれ合いになりそうですが、意外にきちんとするんですよ。普段使い合わないような敬語で会話するところから違いますからね(笑)

written by 『かりめろ』
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20 今日は化学分析コース1年生の定性分析実験の第一回実技試験を行いました。この定性分析実験は、初学者(分析技術者)にとって実験や化学の基礎を学ぶのに非常に役立つ実験です。そのため、今まで行ってきた定性分析実験の総まとめとして、実技試験を行ないます。
前回は本試験に先立って、予備試験を行いましたが、今回の本試験では予備試験に比べ皆成績がよくなっていました。試験が始まる前は、「できるかどうか不安です。」と言っていた学生が、今では「自信があります。私の結果はどうでしたか。」と言ってきます。試験は全部で5回行いますが、これからが楽しみです。

written by 『じゃこてん』
21 今日は化学分析コース1年生の「重量容量分析実験」を担当しました。重量容量分析実験は残り2回となりましたが、学生から受ける質問も、「この反応は一般的にはこの様に解釈されていますが、この様に考えることが出来ませんか?」等と、かなり趣深いものでした。
化学反応はミクロな世界で行われ、直接私達の眼には見えません。当然、答えはひとつなのですが、みな実験を行いながら今まで学んできた知識、経験を総動員して色々な可能性を模索しています。この模索の積み重ねが学生達の血となり肉となるのです。今後が楽しみですね。
化学分析コースも今日が年内最後の授業、これでしばらくはお休みとなります。折角の休みですのでしっかり休養を取ってリフレッシュしてほしいと思います。

written by 『英国チャレンジャー号』
22 平日コースは先週の金曜日、化学分析コースは昨日で年内の授業が終わり、学生達は今日から冬休みです。学生達は冬休みでも、まだ未内定の学生達は熱心に求人票を見に来たりして頑張っています。
我々教職員はというと、先日かりめろ先生も紹介されていた「ISO14001」の内部環境監査2日目でした。今回私は監査する側。本校で決められた環境を守るための施策がどれだけ職員に理解されているか、どれだけきちんと守られているかをヒアリングや現場調査でチェックしました。
確認を行ってみるといくらか不備な点が見つかってきました。だからと言って不備な点がでたのが悪い訳ではありません。これを改善してPDCAサイクルを回し、より向上したシステムにしていくのが「ISO14001」のねらいなのです。
内部監査が終わってホっと一息つけた同時に、年末も押し迫ったこの時期に自分自身の生活もPDCAしてみないといけないなぁ、と思いました。

written by 『ドラ一郎』
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25 冬期休暇に入り6日目となりました。
2年生の就職内定報告と喜びの声が毎日続々と届いています。
私は1年生の担任なので、今日はその喜びの声の横で、1年生の模擬面接の日程を考えていました。就職試験では必ず面接試験があり、即本番で面接試験に臨んだとしたら、おそらく緊張してその場でいつもの自分を出せず、悔しい思いをするでしょう。模擬面接は、事前に面接の練習をし、心と体を慣らすために行います。
現在1年生は企業に資料請求をするなどをし、少しずつ就職活動の練習を始めています。4月からは「学校推薦」という手段はあるのですが、推薦で受験する際に実力を100%発揮するための、肩慣らし期間です。
模擬面接の日程を考えながら、来年クラスの学生がどんな喜びの笑顔を見せてくれるのか楽しみだな〜と思いました。

written by 『とろとろ』
26 今は26日の午後12時です。年内の本校の業務は、今日の午前中でほぼ終了します。ということは、年内最後の私の仕事は、この日記を書くことです。
しかし、まだ学校の中には学生がいます。
最後の最後まで色んなことに前向きに取り組んでいる学生が、今この時間にここにいることが、私たちの学校の姿を物語っているのです。
最後の最後まで一所懸命に取り組む学生がいて、それを一所懸命に支える教職員がいる。いつまでもそんな学校でありたいと思います。
今年一年のご愛読ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

written by 『かりめろ』
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