5 2003 May
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  晴れの表彰! 一年生「一泊オリエンテーション」の二日目です。
起床後、スケジュール説明や部屋の清掃を経て、今日のメインである「グループ討論」を実施。テーマは、「学生と社会人との違い」です。
議事進行、書記、発表者なども自分たちで決定し、私たち教員は一切口を挟みません。始めは「どうなることか」と思っていた私の杞憂はどこへやら。なかなかしっかり意見をとりまとめていたと思います。
将来、社会人になるのですから、分析の技術以外にこのようなコミュニケーション能力を養うことも本校の教育の一環です。
最後の退所式では、昨日のスポーツ大会やカレー大賞の表彰を行いました。
何はともあれ、無事に二日間が終了。
学生同士の親睦度が飛躍的に向上したことは間違いありません。
ただ、向上しすぎて明日から騒がしくなることは、覚悟しなけりゃなりませんね。
written by 『かりめろ』
2 2年応用分析化学科では、環境分析実験で学校の横を流れている大川(旧淀川)に含まれるアンモニア量を測定しました。
約10名の学生&私が白衣姿で大川に出かけ、天満橋の上からバケツを下ろして水を採水(サンプリング)していると、いつものことですが通行人の注目の的でした。
学生は少し照れながらも喜んでサンプリングしていました。

written by 『オレンジライス』
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6 今日はゴールデン(?)ウイーク明けでしたが、ほとんどの学生が5月病とは無縁。
「だれる」ことなく、授業実験に燃えておりました。
今日の私は、生化学分析学科2年生の微生物実験担当。試験管の中にいる『かびちゃん』を見て、「気持ち悪ぅ〜」とつぶやいていたM君!この『かびちゃん』のお陰でおいしい日本酒がいただけるのですよ。感謝するのじゃ。
written by 『すくろーす』
7 今日は、姉妹校の国際環境専門学校と合同で「企業紹介講座」を行いました。
企業紹介講座とは、従来求人を頂いている企業の人事担当者や活躍している卒業生から、実際の仕事内容や必要とされる人物像や技術などについてご講演いただく行事なのです。
今回は6社の企業様にご協力いただきました。就職難と言われる厳しい時代であっても、真に必要とされるのはどんな人材か、学生達も十分わかったと思います。
written by 『英国チャレンジャー号』
8 今日は1年応用分析化学科の定性分析実験を担当しました。チオアセトアミドという物質使いました。この物質は加熱すると硫化水素が発生します。ご存知の方も多いと思いますが、この気体は卵の腐ったような臭いがします。
しかし、ご安心を。作業はドラフトという排ガス処理設備の中でするので、あまり臭いはしません。
定性分析は国家資格である技能士の試験項目のひとつですので、ぜひ完璧にマスターしてほしいですね。

written by 『オレンジライス』
9 朝方は冷え込みましたが、特に体調を崩している学生はおりません。
今日は、生化学分析学科1年生の基礎化学実験の日でした。
先週までは、ガイダンスや器具の取扱いについての説明があったので、実験は今回が最初です。私の担当では、塩化ナトリウムや果糖の結晶の密度を測定したのですが、入学後1ヶ月あまりしかたっていないとは思えないほどの実験ぶりでした。
ずいぶんとしっかり予習をやってきている様子がうかがえました。2年後が楽しみです。

written by 『ポリフェノール』
10 今日は、基礎化学実験を担当しました。
容量計の補正、固体の密度測定、再結晶・融点の測定のガイダンスを行いました。それからレポートの書き方、提出方法について説明を行いました。
化学分析コースの学生は、平日に仕事をしている方がほとんどで、その仕事が終わった後にレポートを書かなければなりません。
「先生、レポートの提出は、一週間後ですか。仕事が忙しくって、そんなの...」「実験したとおりのことを書くだけだから、大丈夫ですよ。」「それが難しいのですよ。」
多くの先輩はそれを乗り越えて頑張って、卒業したんですよ。2年後を目標に頑張りましょう。

written by 『じゃこてん』
11 今日の「機器分析実験」で、吸光光度法にて鉄の分析を行いました。
この実験では、標準溶液という既知濃度の鉄溶液を測定し作成した検量線から、私が調製した未知試料の鉄濃度を調べるのです。少々誤差の大きいグループも見受けられましたが、正確に溶液を調製するテクニックを身に付けて貰いたいと思います。あとは慣れるだけなんですけどね。
話は変わりますが、このところ少々肌寒い天候が続きますよね。私もそうですが、こんな時は体調を崩しやすいもの。お互い体調管理に努めましょう。

written by 『英国チャレンジャー号』
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今日は2年応用分析化学科の材料分析実験でした。
はんだ中のスズの定量というテーマなのですが、そこで使ったEDTAという試薬についてのやりとり。
学生A 「先生、EDTAってどこに捨てるんですか?」
クールガイ 「EDTAだけの溶液かい?」
学生A 「そうです。」
 クールガイ 「それなら水と一緒に流して良いよ。」
学生A 「え、そうなんですか?なんでですか?」
クールガイ 「EDTAのみなら、重金属飲み込んだときの解毒剤とかに使われているんだよ。だから、環境にも人体にもそれほど悪影響はないからね。」
学生A 「へー・・・そーなんだー・・・」
学生の、自分たちが使う試薬の安全性に関する意識の高さに、ちょっと脱帽しました。
written by 『クールガイ』
13 今日は生化学分析学科1年の学生と、定性分析実験を行いました。
実験中、実験操作について、「これは何のためにしているの?」とか、「金属が検出できなかった原因は何だったのでしょう?」と質問してきた学生がいました。
実験の一つ一つの操作には、意味があり、それを理解して行うことにより、自分の考えていた結果を出したり、思った通りの結果が出なかった原因を見つけることが出来ます。
また、理解して実験したのに、思った通りの結果が出ないことも多々あります。
しかし、それにも何らかの原因があり、考えることによって、次回の成功につながりますし、それが新たな発見につながることもありますから、その気持ちが大切です。これからも何のために行っているか、結果の原因は何だったのか考えて実験してくださいね。

written by 『とろとろ』
14 今日は、消費生活に関する専門相談員の先生をお招きして、悪徳商法にだまされないように、様々な手口についてご講演いただきました。
学生たちは被害に遭わないように、真剣な表情で講演を聴いており、講演された先生からは、本校の学生は大変熱心に聴講されるとお褒めの言葉をいただきましたよ。
ちなみに、最近多多発しているのは、携帯やパソコンなどの迷惑メールだそうです。皆さんも注意しましょうね。
written by 『すくろーす』
15 今日は今年度第一回目の「企業見学会」。この見学会は、現在学んでいる分析化学の技術が、将来どのように現場で活かされるのか、学生自身が自分の目で直接確認するためにあるものです。
「今、学んでることが、将来どこにつながるのか」を知ってから学ぶのと、ただ理由もわからず漠然と学ぶのでは大きな違いがありますよね。そんなことを目的に1・2年生各4つの企業に分かれて見学に行きました。特に2年生は、そこが就職先になる可能性があることもあり、目の色が違います。
また、企業によっては本校OBが直接、施設見学がてら、さまざまなQ&Aに対応してくれました。教員が10回言うより、この1回。これこそが本当の教育効果につながるものであります。
私が引率した企業では、昨年4月に入社した本校の卒業生が、その1年の研究成果を学生の前で発表してくれました。
1年の進歩に感動するとともに、技術はもとより、社会での適応力の重要性を改めて感じた一日でした。

written by 『かりめろ』
16 今日、2年応用分析化学科は、環境分析実験で大気中の二酸化窒素(NO2)の測定をしました。二酸化窒素はディーゼルエンジンなどから排気される物質で、代表的な大気汚染物質の一つです。
学生は予め吸収剤をしみ込ませたサンプリング管を自宅に持ち帰り、大気中で24時間放置することで、吸収剤に窒素酸化物を吸着させ、サンプリング(採取)してきました。このサンプリング管に、ザルツマン試薬という試薬を入れると、紫色に発色します。そして、窒素酸化物の量に比例して、紫色は濃くなります。
学生は「私のところは空気がきれいだ」、「僕のところは空気が汚い」など口々に言っていました。これこそ実学ですね。

written by 『オレンジライス』
17 今日の基礎化学実験は実技の第一回目でした。
ホールピペットの補正の仕方について学ぶと同時に、ホールピペット、安全ピペッター、デシケータ、精密天秤の扱いについても学びます。
安全ピペッターを使っての標線合わせは、しばらく慣れるまで難しいかも知れませんが、自分の身の安全のためにもマスターして下さい。
実験の終了は18:10ですが、その時間を目一杯使い、何回も何回も自分が納得するまで測定を繰り返しているのには感心しました。

written by 『じゃこてん』
18 今日は化学分析コース2年生の「機器分析法U」を担当しました。今日のテーマは「質量分析法(MS)」。
質量分析は大まかにわけると「イオン化」、「質量分離」、「検出」の3段階に分かれます。今日は、質量分析の概略、質量分離の原理を中心に解説しました。
質量分析は、身近な生活材料から医薬品や工業材料の分析、はたまた宇宙科学や年代測定に至るまで幅広く応用されています。多くの分析機器はボタンを押せば取り敢えずは動きますが、その原理を理解しないとその特長を100%引き出すことが出来ません。しっかり復習しておいてくださいね。

written by 『英国チャレンジャー号』
19 今日は安全衛生の授業と基礎化学実験の担当です。
今、安全衛生では危険物第四類のところを講義しているのですが、皆さん色々発見があるようですね。
学生「先生、第二石油類のとこで酢酸ってでてきたけど、酢酸って石油なん?」
私「危険物の分類ってやったよね。酢酸は引火性液体=第四類。第四類は引火点で更に分類されるけど、その分類でいくと酢酸は第二石油類になるけれど、酢酸が石油だってことではないよ」など、色々質問が出てきました。
こういう質問を聞く度に、こちらも普段気にしてなかったことを改めて気付かされたりして、いい刺激になります。

written by 『ドラ一郎』
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今日は、生化学分析学科1年の定性分析実験でした。
2属金属イオンの分離実験をしていたのですが、この時にはキップの装置という硫化水素発生装置を使用します。
硫化水素を、試料を入れた試験管に吹き込むのは、ドラフトの中で行います。
しかし、吹き込んだ後の試験管を移動するのはやっぱりドラフト外。硫化水素独特の、いやーな臭いがちょっとはします(私はあまり好きではありません・・・)。
その臭いに関する会話の一幕。
学生「うわ、この部屋、焼き椎茸の臭いがする!!えー臭いや!!」
クールガイ「(心の中で)え・・・?いい匂い??焼き椎茸・・・??」
人の嗜好は様々だと思いました。
written by 『クールガイ』
21 本校では、27日(火)から前期中間試験が始まります。
今日は、その時間割発表の日。昼休みに、各教室に掲示されたのですが、学生たちはお昼ごはんもそっちのけで、試験の時間割に見入っていました。
また、今日の私は、1限目に1年生の基礎数学、3限目に応用分析化学科2年生の物理化学の授業を担当したのですが、試験前、最後の授業ということで、私のところに質問に来たり、友達と教えあったり、かなり意欲的でした。
結果を楽しみにしています。
written by 『ポリフェノール』
22 本校では、実験を安全に行うために保護メガネの着用を義務付けています。そんな中での学生もびっくりの『せんせ』の行動をちょっと紹介します。
・ドラー郎先生の巻
実験終了後、講師室に戻り、白衣姿のままでで机に向かってカリカリと書類を書いているドラー郎先生。なんだか違和感があるなと思いきや・・・!
なんと保護メガネをしたまま書類に向かっておられました。
たまたま講師室を訪ねてきて発見した生化学分析学科2年生Zさんからのナイスなつっこみ!→「先生、その書類、相当危険なんですか?」(笑)
・オレンジライス先生の巻
来校されました求人企業の方の対応のため、実験室から講師室に戻ってこられたオレンジライス先生は、白衣姿から颯爽(さっそう)とスーツ姿になり、応接室に向かおうとしたその時、なんだか違和感があるなと思いきや・・・!
なんと保護メガネをしたままお客様に会おうとしておられました。
さすがにこればかりは、つっこみを入れる前にご本人は気づいて思わず苦笑いでした(^^;)。
いやぁ、習慣って恐ろしいですね、実験の多い本校では、メガネをかけるのが普通になっているようです。かくいう私も、料理のレシピを見ると、フローチャートを作ってしまいそうになりますが・・・。
以上『せんせの驚くべき素性激白日記』でした。

written by 『すくろーす』
23 今年3月に卒業した、女子学生の就職先企業の総務課長さんが私を訪ねてお出でになりました。その会社には、大学院を修了した修士が2名。工業高校を卒業した方が1名。本校卒業生の1名の計4名が4月に入社したそうです。
本校に来られたのですから、少しお世辞は入っているかも分かりませんが、課長さん曰く、「人間性・仕事ぶりともに抜きんでており、将来に期待しています。」とのお誉めをいただきました。
その期待の現れか、新卒でありながら、一戸建ての社宅をわざわざ改装してもらい、なんと、そこで一人暮らしをしているとのこと!私でも思わず「うらやましい!」と言ってしまいました。
また、昼休みには、本校iモード版ホームページの原稿を担当する「iモード編集委員会」の今年度第一回打ち合わせが開かれました。
席上、この「せんせの日記」にも積極的に「学生の声」の原稿を送ってくれるよう依頼しました。さてさてどんな声が届くやら。楽しみです。
written by 『かりめろ』
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25 今日は朝から文部科学省認定「工業英検」の試験が本校で行われました。
工業英検とは、各種仕様書や論文、各種規格等の技術的な論述を正確に理解することが出来るか、科学技術に関して文章表現力が身に付いているか、といった事を客観的に評価することを目的とした検定試験です。本校は試験会場に委託されていることもあり、今回も多数学生が受験しています。本日受験した全学生の合格を祈ります!
かたや、私は朝から夕方まで2年生の授業、実験のオンパレードでした。午前中は「機器分析法U」、午後は「機器分析実験」を担当しました。流石、平日も企業で勤務している学生達、彼等の質問はかなり実務に即した内容で、その勢いは衰える事なく、朝から晩までフルパワーでした。この調子で卒業まで頑張ってもらいたいです。
夕方、卒業生(14期2名)の訪問がありました。昨年度の卒業生と同じ某研究所に勤務されていることもあり、色々な話が聞けて嬉しかったです。同じ「化学」の土俵で生きている仲間ということもあるのかも判りませんが、初めて話した感じがしませんでしたね。(笑)

written by 『英国チャレンジャー号』
26 明日から中間試験が始まります。にもかかわらず、非情にも1年生の生化学分析学科の学生には再提出のレポート返却がありました。
私の担当は、『再結晶・融点測定』ですが、ほとんどの学生が、完璧に『合格!』というところまであと少し・・・ということで、再提出となりました。
改善点の確認のため質問に来た、生化学分析学科1年生のS君は、『提出の時には完璧だと思っても、やっぱり抜けはありますね』と再提出のレポート片手に苦笑いをしていました。
ちなみに、彼は私の本名と同じ名字なんですが、講師室を訪ねてきたときに、とろとろ先生は、『S先生!S君が質問に来ていますよ・・・フフフ』と何がおかしいんだかゲラってました。とろとろ先生ってお箸が転げてもおかしい年代はとっくに過ぎてるんですがねぇ。今では『電話に出んわ』レベルでも大爆笑する勢いです。
written by 『すくろーす』
27 今日から本校では前期中間試験が始まりました。
1年生は初めてのテストになんだか気もそぞろな雰囲気です。2年生はというと慣れたもので、各自のペースで勉強しているようです。朝早くから登校してグループで勉強している感心なグループもいました。
私はというと、今日は中間試験に関する仕事はなく、大阪府下のとある高校の進学説明会に、化学・環境・バイオなどの分野の専門学校を代表し、参加してきました。会場には『本校の説明をぜひ聞きたかった』という学生さんがいて、私の説明を熱心に聞いてくれました。
やはり聞く姿勢を見せてくれると、こちらも自然と話しに力が入りますね。文系クラスなのを少し不安に思ったたようでしたが、大丈夫。実はその高校の先輩も、いま本校で頑張っているのです。
ぜひ来年は一緒に分析化学の道を歩んで欲しいなぁ。

written by 『ドラ一郎』
28 中間試験も2日目ですが、私が担任をする2年生の学生が数名、明日、明後日に就職試験があります。関東まで面接に行く学生もいます。
学校の中間試験と就職試験が同時にあることに泣き言を言っているのではないか心配しておりましたが、全く無用でした。
試験勉強の合間に、面接試験のことや交通経路などについて熱心に調べている様子で、休み時間には私のところに質問に来ておりました。
試験と同時期にあることで、かえってやる気も増している様子。
頼もしいです。

written by 『ポリフェノール』
29 前期中間試験も3日目になりました。
本校の定期試験では、1年生が午前に、2年生が午後にそれぞれテストを受けます。しかし、2年生の多くの学生は午前中から学校に来て、友達同士で勉強をしています。その光景を見ると、実に微笑ましいですね。
また、テスト終了後も学校周辺の飲食店等で勉強しているみたいで、今日も帰りに駅で学生を見かけました。
これらの努力が結果につながることを祈っています。
written by 『オレンジライス』
30 今日で前期中間試験が終わりました!学生の皆さんお疲れさま!
特に一年生の諸君にはつらくハードな一週間だったでしょう。それを象徴するこんなコメントを紹介しましょう。
「あー、もうっ!打ち上げなんてナシで再試験の勉強しよっ!」
一部分?!気にはなりますが…なにはともあれ、勉強するのは良いことです。
これを機会に自分の弱点をしっかり見つけてほしいものです。
written by 『クールガイ』
31 今日は、天気予報によると台風4号の影響で激しい雨と風が吹くと予想されていました。化学分析コースには、遠方から新幹線などに乗って来る学生がいるので、雨風を心配していましたが、そのような心配は無用でした。
「先生、台風はもう行ってしまいましたか。」
「温帯低気圧になったそうですよ。」
「よかった。雨だとテキストをもって歩くのが大変。新幹線に乗ってしまえば、後は中でゆっくりとその日の復習ができます。今日はホテルですけれどね。」
「遠いとゆっくり勉強ができますね。6月の中旬から始まる試験、がんばってください。」
「しんぱーい。先生、問題教えてー」
「予習、復習あるのみ。勉強に王道はありません。」

written by 『じゃこてん』