ルミノール発光 ~発光の世界への挑戦~
- 投稿者
- H.KOJIMA
- 所要時間
- 10分
- 使用器具・薬品
- ==薬品==
・ルミノール
・過酸化水素水 (3%)
・水酸化ナトリウム水溶液 (5%)
・フェリシアン化カリウム
==器具==
・150mlビーカー(×2)
・500㎖ビーカー(×1)
・メスシリンダー()
・薬さじ
・電子天秤
・薬包紙(×3)
・ガラス棒
-- 注目ポイント --
・フェリシアン化カリウムを入れる前と後の発光の度合いを観察しよう!
・身近なものでこの実験が出来るかどうか考えてみよう!
-- 注意事項 --
・ルミノールは引火の恐れがあるため、火を使用している実験台の付近では実験をしないで下さい。
・過酸化水素水,水酸化ナトリウム水溶液は腐食性(=皮膚の組織を破壊し、損傷を生じさせること)の物質です。取り扱いには気を付けてください。
警察の科学捜査で、現場から血痕を探す場合などに血痕の鑑識に用いられるルミノール試験があります。
これはその元となっている実験です。
ルミノール酸化剤(ex.酸素,過酸化水素水...)と鉄媒体(ex.フェリシアン化カリウム,ヘキサシアノ鉄酸カリウム,血液に含まれるヘモグロビン...)によって波長約460nmの青白い発光をします。
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ルミノールが過酸化水素水によって酸化され、3-アミノフタル酸ができます。
この際、鉄イオンが媒体となっています。
ルミノールが酸化されると、3-アミノフタルサンの励起一重項状態となり、この励起一重項状態が安定な3-アミノフタル酸の基底状態になろうとする。
その励起一重項状態から基底状態になるときに発生したエネルギーが今回観察する光である。
以下の様に溶液A・Bを準備する。
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5%水酸化ナトリウム水溶液100㎖に約1.1ℊのルミノールを溶解する
⇒ 溶液A
3%の過酸化水素水100㎖
⇒ 溶液B
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500㎖ビーカーに溶液Aを注ぎ、その後 溶液Bを注ぎ加え発光を観察する。
少し時間をおいてからフェリシアン化カリウムを少量加え、発光を観察する。