実験A-44 <赤色の正体は?の巻>
- 投稿者
- 日本分析化学専門学校
- 所要時間
- 10分
- 使用器具・薬品
- 【使用器具・薬品】
○器具
・トマト 1/2個
・イチゴ 1~2個
・コップ 3個
(透明のコップの方が色の変化を観察しやすい。)
・カーゼ 2枚
・すり鉢 1個
○試薬等
・重曹 小さじ1杯
【材料の入手方法】
・重曹(食料品売場にあるふくらし粉。なければ薬局で入手可能)
- イチゴとトマトを別々にすりつぶす。ガーゼでこして、コップに入れる。
- 小さじ1杯に重曹を、コップ半分の水に溶かし、重曹溶液をつくる。
- イチゴとトマトのこし汁に、重曹溶液を小さじ半分ずつ加えていく。
- こし汁の色の変化を観察する。どちらにも色の変化が起こらない場合には、さらに重曹溶液を追加する。
- 重曹溶液を加えると泡立ちます。しばらく置いて、泡が消えたら色の観察をしてください。
- 溶液が手に付いた場合は、すぐに洗うようにしてください。
【同じ赤色なのに、色が変わるものと、変わらないものがあるのはなぜ?】
イチゴもトマトも同じ赤色に見えますが、違う種類の色素が含まれています。トマトの赤色は、リコピンといい、カロテノイドという物質の一種です。一方で、イチゴは、アントシアニンと呼ばれる物質でブルーベリーなどにも含まれます。アントシアニンは、酸性の条件で赤色を示し、アルカリ性にすると青色を示す性質があります。そのため、アルカリ性の重曹を加えた時に色が青色に変化したのです。
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イチゴの色の分析
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赤いイチゴ