実験A-31 <ミラクルシャボン玉の巻>
- 投稿者
- 日本分析化学専門学校
- 所要時間
- 30分
- 使用器具・薬品
- 【使用試薬・器具】
・台所用合成洗剤 500ml
・液体洗濯のり(PVA) 500ml
・グリセリン 500ml
・ビーカー(100ml)
・かくはん棒
・ストロー大・小
・軍手
・絵の具
【材料の入手】
・所用合成洗剤・・・ホームセンターやスーパーで購入(500g:500円)
・液体洗濯のり(PVA)・・・・ホームセンターやスーパーで購入(500g:300円)
・グリセリン・・・・・・試薬会社で購入(500ml:1,300円)
・シャボン玉を膨らますときに誤って洗剤液を吸い込まないように注意しましょう。 ・今回の実験方法以外にも次のように「水中シャボン玉」を作ることが出来ます。
- 2つのビーカーに100mlほどの水を入れ、液体洗剤を10滴ほど入れておきます。
- 1つのビーカーには絵の具を入れ溶かし色を付けます。
- 色付き水の洗剤溶液にストローを約3cm差込みます。
- 色の付いていない液体洗剤の水の上にポチョンと3の水を落すと色付きのシャボン玉が出来ます。
- グリセリンと洗濯糊を加える理由 グリセリンはシャボン玉液の粘性を高め水分蒸発を防ぎ、シャボン玉膜を長持ちさせるために混合します。また洗濯のりは丈夫な膜を作り、割れにくいシャボン玉膜を作るために混合します。
- きれいな色が出来る仕組み シャボン玉の表面は泡の膜が2列に並んでサンドイッチ型になっているので、外側の石鹸分子と空気の境目と内側の石鹸と空気の境目で反射したり、曲がったりした光がもつれ合っていろいろな色の光がきらきら光って見えます。
- シャボン玉が丸い理由 シャボン玉を作っている分子はお互いを引っ張り合ってつり合いを保っています。 表面ではつり合いが取れないため、中心に引張られる力が強く最小の表面積になろうとします。この現象を表面張力といいます。シャボン玉は立体なので、立体で一番表面積の小さい球になります。シャボン玉の膜は最初は厚いのですが、時間とともに薄くなり最後には消えてしまいます。
- シャボン玉の歴史 シャボン玉は子供向けの遊びの1つで、石けん水で作るのが一番簡単な作り方です。 シャボン玉はポルトガル語の石けんを意味する「シャボー」に由来します。シャボン玉が日本に伝わったのは、14世紀の頃です。その頃は一般庶民には手の届かない貴重品でしたが、17世紀に入り長崎の商人がオランダから石けんを持ち込み、シャボン玉は次第に人々の身近な遊びとなってきました。数年後にはシャボン玉屋さんも登場し、藁(わら)の芯を使ったシャボン玉遊びが人気だったそうです。
A.溶液調製