2023.02.17
本校では昨年度から文部科学省の委託事業である「専修学校における先端技術利活用実証研究」(専修学校遠隔教育導入モデル構築プロジェクト)の一環として、「化学分野等における先端技術を活用した実習科目の遠隔教育モデル構築事業」に取り組んでいます。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、リモートでの授業の必要性が高まってきたことから、本プロジェクトでは遠隔での実験実習を効果的に行うため、「VR技術を活用した実験」の実用化を目指して、新たな実験実習のモデルを作ることを目的としています。
本日は2年目の成果報告会と第3回目の実施委員会を行いました。
第1回、第2回目の実施委員会の様子は、以下のブログをご覧ください。
▼文部科学省委託事業 ~実験VR化へ2年目の挑戦~
▼文部科学省委託事業 ~実験VR実現化に向けて~
この事業を進めるための実施委員会は、本校の重里校長が委員長を務め、 日本化学会、大阪府職業能力開発協会、複数の高等学校、 大阪府専修学校各種学校連合会工業部会、化学分野やインターネット産業に関わる企業や団体、そして複数の専門学校など、多数の皆様に委員としてご参画いただいています。
リモート配信で行った成果報告会では、企業や専門学校、高校の先生方など多くの関連する方々にご視聴いただきました。
昨年度完成した試用版実験VRの改善版の制作や、本校学生や高校生の皆さんに協力していただいた実証講座の結果、今後の展望などを報告をしました。
引き続き実施委員会を実施し、報告会より詳細なアンケートや細かい課題などの結果を報告し、今後の展望や3年計画の最終年度に向けてのスケジュールを発表しました。
そして、今年度最後の実施委員会ということで、改めて委員の方々に感想やアドバイス、ご意見をいただきました。
制作したコンテンツに対するご意見では、1つの実験室に大人数で参加できるメタバース化のお話や、VR操作に関する視線や移動の話など、最先端の技術を交えたご意見を関連分野の委員の方からいただきました。
また、操作性に関して既存のゲーム機を利用できないかなど、我々の思いつかないようなご意見もいただきました。
同じ教育業界の委員の方々からは、化学実験だけでなく他分野の実験実習でも応用できそうだといった更なる発展の可能性のお話もいただきました。
これらが実用化できれば、実技試験のあるような国家資格の対策としても活用でき、化学分析分野だけでなく、多くの分野での利用が可能となり、また専門学校だけでなく、高校生や社会人などでも幅広く利用ができうると考えています。
コロナウイルス感染が収束しつつあるとはいえ、限られたお時間の中、来校やリモートでご出席いただきました各委員のみなさまには改めてお礼申し上げます。
今後も「VR技術を活用した実験の実用化」に向けて、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
by ましおか