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-実験 NO.256-

実験A-56 <どうしてインクは消えるの?の巻>

所要時間
10分
投稿者
日本分析化学専門学校

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フリクションペンの原理を使って大まかな温度が分かります

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実験に必要なものはすべてご家庭でご用意いただけます。

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準備するもの

【使用器具・薬品】
○器具
・フリクションペン(黒、赤、青)
・紙    
・紙コップ              
・ドライア―
・冷却スプレー
○試薬等
・お湯
・氷水
【材料の入手方法】
・フリクションペン(量販店にて購入)
 (1本:200円弱)
・冷却スプレー(量販店にて購入)
 (1本:800円)

実験の手順

1.フリクションペンを使って、紙や紙コップに文字を書く。

2.書いた文字の一部をペンについているラバーでこすり、文字の様子を観察する。

3.紙に書いた文字にドライアーで温風を当て、文字の様子を観察する。

4.紙コップにお湯を注ぎ、文字の様子を観察する。

5.紙コップの中のお湯を捨てて冷水を入れ、消えた文字の様子を観察する。

6.紙にドライアーで冷風を当てて、消えた文字の様子を観察する。

7.紙に冷却スプレーを噴射して冷却し、消えた文字の様子を観察する。

アドバイス

・熱湯で火傷をすることのないように注意してください。

解説

◎加熱すると、どうしてインクの色が消えるのでしょうか?

フリクションペンのインクの中には、「ロイコ染料」、「顕色剤」、「色温度調整剤」という3つの成分が、マイクロカプセルに封入されて存在しています。

ロイコ染料は、顕色剤と結合している状態では色を示します。しかし、60度以上の高温にインクが晒されると、マイクロカプセル内で変色温度調整剤が顕色剤と結合するため、ロイコ染料と顕色剤との結合が切れて色を示さなくなります。この状態では、色は消えていますがインク自体は存在しているので、ブラックライトを当てると文字の部分が薄く光って見えます。

一方、一度消えた文字が冷却すると見える様になる理由は、-20度以下の低温では顕色剤が変色温度調整剤から離れ、再びロイコ染料と結合を作るためです。

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