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-実験 NO.208-

実験B-36 <発火を繰り返す金属の巻>

所要時間
20分
投稿者
日本分析化学専門学校

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準備するもの

【使用器具・薬品】
コニカルビーカー(200ml)、白金線(3cm)、針金(15cm)、スレート板、ライター、軍手、メタノール(50ml)

【材料の入手】
・メタノール・・・薬品会社に購入依頼(500ml、630円)
・白金・・・実験器具取り扱い業者に購入依頼

実験の手順

  1. 50mlのメタノールをコニカルビーカーに入れておく。
  2. 白金線を好きな形に曲げ、針金の先に固定する。このとき白金線が、コニカルビーカーに入れた時に液面から1cm程度上になるようにする。
  3. この白金線をライターまたはバーナーで加熱した後、コニカルビーカーに入れる。
  4. 次第に白金線は赤熱し、メタノールの蒸気が引火する。
  5. しばらくするとメタノールの燃焼がおさまる。このとき白金線の赤熱はおさまっているが、ずぐにまた赤熱した状態になり、メタノールの燃焼を繰り返す。

アドバイス

  1. 火傷に注意 赤熱している金属に触る人はいないと思いますが、赤熱がおさまっても十分冷めていないと熱い可能性があります。使用後は水につけて冷却してから触るようにしてください。また反応途中には、メタノールの燃焼が起こります。このときコニカルビーカーは熱くなりますのでかならず軍手を着用してください。さらに炎は見え難いため、コニカルビーカー上に手をかざしたり、上からのぞき込んだりすると危険です。
  2. 継ぎ足し禁止  反応中のコニカルビーカーにメタノールを追加することは厳禁です。炎が出ていなくても引火するおそれがあります。
  3. 蒸気に注意  メタノールの蒸気は酸化されて、ホルムアルデヒドになっていますので、コニカルビーカーの近くに寄りすぎると目にしみます。また吸ってしまっても身体に有害ですので、注意してください。

解説

  1. 触媒とは 自分自身は化学的に変化せず、他の物質の反応を促進するものを触媒といいます。この実験ではメタノールの酸化に白金が触媒として働いています。 メタノールは白金を触媒として酸化すると、1段階酸化されホルムアルデヒドが生成されます。 CH3OH + O2 → CH2O + H2O この反応によって白金線が加熱され赤熱してくると、今度はメタノールが着火し燃焼します。 CH3OH + O2 → CO2 + 2H2O 銅も同じようにメタノールをホルムアルデヒドに酸化する反応を触媒しますが、銅は熱伝導度が良いため、繰り返し赤熱することはありません。
コメント(2件)

日本分析化学専門学校 管理者

(2009/10/13)

コメント投稿ありがとうございます。
学校の先生でしたら、実験器具などの取引業者さんに問い合わせてみてください。白金線として扱っておられると思います。
一般の方だと入手はちょっと難しいかもしれません。

賀露里

(2009/09/12)

動画のメタノールの炎がすごくキレイですね。私も実際にやってみたくなったのですが、白金がありません。どこで手にはいるのでしょうか?
ちょっと高そうですが・・・

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