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-実験 NO.143-

実験B-3 <ゲル燃で花火を作ろうの巻>

所要時間
20分
投稿者
日本分析化学専門学校

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準備するもの

【使用器具・薬品】
・酢酸カルシウム(約35g)
・エタノール(5ml)
・燃焼ボート(るつぼでも可)
・ビーカー(50ml)
・スレート板
・撹拌棒
・スポイド
・金属塩数種類(硫酸銅・塩化ストロンチウム
・硝酸リチウム・硝酸カルシウム・塩化ナトリウム
・硝酸バリウム・塩化カリウム等)

【材料の入手】
・酢酸カルシウム(500g:2,600円)
・エタノール(500ml:1,400円)
・硫酸銅五水和物(500g:1,400円)
・塩化ストロンチウム六水和物(500g:3,200円)
・硝酸リチウム(500g:4,600)
・塩化ナトリウム(500g:700円)
・硝酸バリウム(500g:2,500円)
・塩化カリウム(500g:750円)


実験の手順

  1. 酢酸カルシウム35gを水100mlに溶かし、飽和溶液を作る。
  2. エタノール30mlをビーカーに注ぐ。
  3. 2のビーカーに、1の飽和酢酸カルシウム溶液5mlを入れ、直ちに撹拌棒でよく混ぜるとゲルが生成する。
  4. できたゲル燃料を燃焼ボートに乗せる。
  5. 好みの金属塩をふりかける。
  6. 火をつけると炎色反応に従い、種々の色が見られます。

アドバイス

  1. 酢酸カルシウムは溶けにくいのでホットプレートで加温して溶かすようにする。
  2. ゲルがすぐに出来ないときは、混合溶液に酢酸カルシウムを少量加える。
  3. この実験で発生する青白い炎は見た目より温度が高いので、やけどに注意し、実験の後には消火の確認を行うこと。消火の際はスレート板で空気を遮断するとよい。また、燃え残しは水に流した方が消火が確実である。
  4. 金属塩を多量に添加すると、消火剤の役割をして燃えなくなるので、少量で行う。演示の場合は金属塩をふりかけるときれいな炎を見ることが出来る。

解説

この実験で出来るゲル燃は構造がはっきり分かっていません。しかし、酢酸カルシウムが網目構造を形成し、これがエタノールを包接していると考えられています。 ゲルとは、固体(酢酸カルシウム)に分散した液体(アルコール)からなるコロイド系のことです。その他のゲルには、寒天、ゼラチンなどがあります。
コメント(2件)

日本分析化学専門学校 管理者

(2009/10/13)

コメント投稿ありがとうございます。
いつまでも見ていたいくらい美しいですよね。
ちなみに、私のおススメは銅とストロンチウムです☆

bb

(2009/09/11)

手順は簡単ですが、すごくきれいな炎がでました!
炎色反応は生徒が喜ぶ実験ですので、これから授業でも使わせてもらいます。

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