せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】初めての分析機器を用いた実験に挑戦!

2019.08.03

「分析化学応用学科」では、多彩な分野で活躍できるよう、
1年生の段階から様々な種類の分析機器を使用する実験を行っています。
化学初心者の方でも無理なく分析機器の操作方法や原理などについて
理解できるように、経験豊富な講師が丁寧にサポートしていきます。

まずは、化学をこれまでに詳しく学んでいない方や勉強から
少し離れていた社会人の方でも安心して実験に取り組むことができる
「分析化学応用学科」についてご紹介します。

本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。
土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、化学分析の知識・技術を
修得することができ、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・
化粧品・有機合成等についての専門分野を総合的に学ぶことができます。

また、週末だけの通学ですが、平日の学科と同様に2年間で卒業でき、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も
無試験で卒業と同時に全員が取得することができます。

この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。現職でのスキルアップや
技術職への就職・転職を考えている方、事業拡大を考えている経営層といった
社会人の方、就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
この学科は学年定員20名の少数精鋭で開講しています。

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今日、1年生は「機器分析化学実験」に取り組みました(上の写真)。
「機器分析化学実験」では、紫外可視分光光度計・原子吸光光度計・
ガスクロマトグラフ・高速液体クロマトグラフ・赤外分光光度計・
示差走査熱量計・蛍光分光光度計といった7種類の分析機器の
取扱い方法を学びます。

今日は、多くの分野でよく使用されている「紫外可視分光光度計」を用いて、
本校のすぐ横を流れている「大川」の水がどれだけ濁っているか測定しました。
これまでに機器分析の講義や実験のガイダンスで分析機器の原理や
取り扱い上の注意点などを学んできた1年生ですが、
実際に分析機器を使用するのは今日が初めてです。

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分析機器を初めて扱う学生たちが、実験をスムーズに進められるように、
本校の卒業生で実験指導歴が長いM木先生が演示しながら、
この分析機器の操作方法、使用する上での注意点やコツについて
丁寧に説明していました。
そのため、学生たちは一つ一つの操作を確実に行い、
正確な実験データを出すことができていました。

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そして実験後は、班員で協力しながら得られたデータの処理を行いました(上の写真)。

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もちろんこのデータ処理についてもM木先生が、学生たちの質問に丁寧に対応し、
疑問点が解消できるようにサポートしていきます(上の写真)。
このように分析化学応用学科は、少人数制で授業・実験を行いますので、
学生に対するサポートが手厚いのが大きな特徴となっています。

今日の感想を学生に聞いてみると、

 「文系出身で初めて分析機器を使いましたが、先生が丁寧にわかりやすく
  教えてくださったので、とても助かりました。
  データ処理についても理解できたので、とても勉強になりました。
  今日習ったことをしっかり復習しておきたいと思います。」

 「分析機器を使うことを前から楽しみにしていたので、
  今日の実験はとても楽しくできました!これからもいろいろな
  分析機器を使うことになるので、一つ一つの実験を大切にして、
  全ての分析機器が扱えるようになりたいと思います。」

学生の皆さん、これからも多くの種類の分析機器を扱っていきます。
全ての分析機器を扱えるようになるためにもしっかり今日の復習を
しておいてください。
今後も我々教員がしっかりサポートしていきます!

By しろいるか