せんせのブログ

ざわわー、ざわわー♪ ~副産物?主産物?~

2018.10.10

秋らしい気候になってきました。
本校のサトウキビは下葉が枯れ上がり、生育後期を迎えようとしています。
1年生は熱心に日々の栽培管理に取り組んでおり、
先日の台風25号接近の際は、サトウキビ同士をヒモで固定し、
難を免れました。
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9月18日のブログに書きましたが、
有機テクノロジー学科の2年生は
"サトウキビの搾りカス(バガス)の利用方法に関する研究"に取り組んでいます。
バガスを得るために、3階バルコニーで栽培中のサトウキビを収穫し...
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細断、加水、粉砕、加熱します。そして、ろ過を行えば...
バガスは完成します!
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2年生は、そのバガスから"透明な紙"を作ろうとしています。
研究結果についてはもう少しお待ちください。
本来、バガスは製糖を行う際の副産物であり、茎から搾った甘い搾汁液が主産物となります。
しかし、学生たちにとって搾汁液は研究における副産物であり、無用の物となっていました。
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多くの糖分を含む甘い搾汁液を捨ててしまうのは、あまりにももったいない!
そこで、糖分を濃縮させることとしました。
糖度を測定しつつ、灰汁を除去し、ていねいに煮詰めた結果...
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糖度80の100%大阪産のサトウキビシロップを完成させることができました!
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しかし、学生達は自分たちで作ったサトウキビシロップに半信半疑。
味を確かめる順番をジャンケンで決める始末...。
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でも、実際に味を確かめてみると、
「めちゃ甘い!」
「すごい、黒糖や!」
などと学生たちは驚いていました。
※ 実験に使用した器具は、食品用として別途使用している器具を使用し、
  安全に配慮して行っています。

実験室はサトウキビシロップの甘い香りで満たされていました。
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搾汁液やサトウキビシロップも2年生の研究素材の1つになるかも知れません。
今後の展開にご期待ください!

By 風来