せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】化学初心者も安心! 基礎からじっくり学べる2年間

2017.09.16

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これは本日の授業の1シーンです。黒板に化学分析で使う器具の名前が書いてあります。
実はこの写真、期末試験の解答解説の場面なのですが、本校には土・日のみの通学で、
このような化学分析で用いる器具や実験の操作方法を2年間かけて、じっくりと学べる
分析化学応用学科があります。


分析化学応用学科は、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの
通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業でき、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる学科です。

この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。


化学分析とは、医薬品・食品・化成品などのものづくりの現場で新しい製品を開発する
場合や製品の品質を管理する場合、環境や健康の状態を測定する場合など、私たちの
生活を豊かにしたり、安全・安心な状態に保ったりする場面で、必要不可欠な技術です。

化学分析の知識と技術が学べる分析化学応用学科に入学する学生は、上で述べたように
多彩なので、化学初心者の方も多くおられます。
そこで、分析化学応用学科には化学や化学分析を基礎から学べる科目があります。

例えば、1年生前期の基礎化学という科目では、基礎となる高校化学の内容を学びます。
そして、無機化学・有機化学・生物化学といった科目につながり、化学の知識を増やして
いきます。

化学分析に関する知識も同様に、基礎からじっくり学べる科目があります。
それが、冒頭の写真でご紹介した「化学分析法Ⅰ」という科目です。

この科目は、1年前期開講の「化学分析法Ⅰ」から2年後期開講の「化学分析法 Ⅳ」まで、
大きく4つに分けて、化学分析の基礎から応用、実務までを網羅しています。
1年生の時は実験器具の名称や扱い方から始まり、ろ過や抽出といった基本的な実験操作に
ついて学び、2年生では様々な試料に対する前処理の仕方や分析結果の読み取り方など、
より実務的な内容について学びます。

また、1年生の時には実験で使ったことがない器具が授業で登場することもありますが、
実験器具の操作方法は教科書の絵を見るだけではなかなかイメージしづらいので、
実物の器具を示しながら、基本から丁寧に説明します。
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写真は固体試料中の成分を抽出する時に用いるソックスレー抽出器という実験器具に
ついて説明しているところです。

写真に写っておられる非常勤講師のH先生は大手塗料メーカーで分析部門を立ち上げ、
さらに後進の指導にあたるなど、40年間にわたって化学分析に携わってこられました。
このように基礎から実務まで無理なく段階的に学ぶことができるだけではなく、さらに
実務経験の豊富な講師から実務に通じる内容を学べたり、実務に関する相談ができたり
することも、分析化学応用学科の魅力です。


もう少しで前期が終わり、後期が始まります。
1年生は基礎から徐々に応用へと、2年生は実務的な内容へと学びを進めていきますが、
1つ1つ着実に、じっくりと学んでいきましょう!


9月18日は国民の休日のため、学校はお休みです。
せんせのブログの次回更新は9月19日です。
次回のブログもどうぞお楽しみに!

by みなと