せんせのブログ

大阪市立都島工業高校~機器分析実習(4回目)~

2017.09.08

一昨日のブログでもお伝えしましたように、
今日も大阪市立都島工業高等学校の3年生10名が
機器分析実習のために来校されました。
この実習は、高校からの依頼を受けて、高校の授業の一環として
本校での実習を行っています。
6月に2回、そして一昨日に続いて今日は4回目の実習となりました。

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この写真は実習中の実験の様子です。
普段、高校では作業着で実験をしているそうで、
白衣を着ての実習にも喜んでいただけたようでした。

本実習では2つの実験を行っています。
今日はその中の1つの実験である、「赤外分光分析法(IR)」について紹介します。

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この写真がその赤外分光光度計です。
物質に赤外線を当てることで、どのような化学構造かがわかる分析機器です。
赤外線は、家庭の中でも使われています。
例えばテレビのリモコンから出ている見えない光が赤外線です。
この赤外線を使った分析機器で調べる方法を赤外線分光分析法といいます。

用途は様々ですが、身近なものを分析する際にも役に立っている分析法です。
例えば、サラダ油やオリーブオイルなどの油脂かベビーオイルなどの鉱物油なのかを
すぐに調べることができます。
他にも、時折ニュースにもなりますが、
食品やその他製品の中に混入する小さな異物が何でできている物質なのかが、
この分析機器を用いると分かります。
普段の生活をしていると、知ることのない分析機器ですが、
私たちの生活を守るためにも、よく使われている分析機器なのです。

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今日は、油ではなく身近にあるプラスチックの違いを調べました。
上の写真は、実習中の様子です。
実験材料は、ペットボトルのふたと容器です。
プラスチックと言えばそれまでですが、
化学的に見ると物質は異なります。

ちょっと難しく化学物質名を挙げると、
ふたはポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)系のプラスチックで、
容器はポリエチレンテレフタラート(PET)です。

高校生は測定したスペクトルの違いをみて、
ふたと容器の各々を分別して、廃棄しなければならないことも実感したようです。

短い時間ではありましたが実習を終えての感想からは
「増々化学が好きになった」
「化学の面白さが伝わりました」
など理数工学科に在籍する生徒さんとあって、
分析法を学ぶだけでなく楽しんでもいただけた様子でした。

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最後に白衣姿で写真を撮影しました。
今後も実習は続きます。
今日、実習を終えた生徒の皆さん、今回の実習を活かして
高校でも頑張ってください!
次はどのような生徒さんが来られるのか楽しみですね。

By かもみーる