2004 May
1 今日は本校と姉妹校(国際環境専門学校)の校友会組織である「分友会総会」が開催されました。ゴールデンウィーク中にもかかわらず、今年は100名を越す卒業生が集まりました(実は私も母校校友会の幹事をしているのですが、私の母校では100名も総会に集まりません。100名というのは凄いことなのです)。私は受付を手伝っていましたので残念ながら総会には参加できませんでしたが、短いながらも全卒業生と話をすることができました。
総会終了後は本校2年生がお邪魔して「在校生・卒業生交流会」が行われました。各席についている卒業生の元を2年生が訪ね、先輩方の仕事の内容や採用試験対策などをお伺いさせて頂くのです。いわゆる就職相談会や合同企業説明会みたいなものなのですが、卒業生と後輩という間柄ですから、どの卒業生にも親身になってお話しして頂くことができました。在校生もこの貴重な機会を最大限に活かすために、ひとりでも多くの卒業生からお話しをお伺いしようと終了時刻ギリギリまで会場内を所狭しと走り回っておりました。
総会、在校生・卒業生交流会終了後は、卒業生と私達教員との「懇親会」。20年前の卒業生から卒業後間もない人まで、皆、本校で学んだことを活かし充実した社会人生活を送られている様で安心しました。
分友会の総会とは言え、なかには業務命令で参加している卒業生も何人かおりました。本校の教育活動にご理解をいただき、会社を挙げてご支援頂いた企業の皆様には厚く御礼申し上げます。

written by 『英国チャレンジャー号』
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8 今日は化学分析コース1年生の基礎化学実験を担当しました。今回は中和滴定を利用して、市販されている食酢の酸度を調べる実験を行いました。この実験では、中和滴定操作を理解すること、ガラス器具の扱い、標準溶液の作り方、そして、濃度(規定度、モル濃度、ファクター)計算に慣れることが目的です。
今日はたくさんのことを勉強しなければなりませんでした。最初は覚えないといけないことが沢山あって大変ですが、化学の第一線で働いている人達は、同じ道を歩んできたのです。王道はありません。
学生が「緊張しましたが、楽しく実験が出来ました」と最後に言ってくれて嬉しかったです。

written by 『じゃこてん』
9 今日は化学分析コース2年生の「機器分析実験」でした。今日は2班に別れ、それぞれ「吸光光度法」と「原子吸光光度法」について実験を行いました。私は原子吸光光度法を担当しましたが、職場で実際に用いている学生がいるからか質問も実務に即した内容でした。測定原理や技術を既に授業で学んでいますが、実際に分析機器を前に改めて説明すると新しい「発見」も多々あったようです。早速、明日からの仕事で生かしてくれることでしょう。
一方、1年生も平日の仕事などと土日の登校という生活リズムに慣れようとみな頑張っています。実験の様子を覗いてみても、みな和気あいあいと良い雰囲気を醸し出しています。化学分析コースには様々な年齢や経験をもつ学生が集まっておりますが、お互いに良い刺激を与えあい、それぞれの目的、目標に向かって一丸となり頑張って欲しいなと改めて思いました。
written by 『英国チャレンジャー号』
10 今日で一年生が入学してちょうど一ヶ月が経ち、ずいぶん学校の雰囲気に慣れ、学生は有意義な学校生活を送っているようです。
今日の一年生は基礎化学実験がありました。実験中学生は、自ら考え一人で分からないことは、仲間や先生に相談し、悪戦苦闘しながらも生き生きと実験をしていました。中でも、融点を測定するグループは、融点測定用の毛細管を作らなければなりません。
湿度が高く蒸し暑い中、ガスバーナーに向かい、失敗しながらも一生懸命ガラスを引き伸ばし毛細管を作製しました。自分で作ったその毛細管で実験ができることに、少し喜びを感じているようで、真剣に融点測定をしていました。
written by 『ジュピター』
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12 今日は授業以外で色んなことがありました。
まずは昼休み。学生主体による「環境委員会」の今年度2回目の役員会が開催されました。今年度はどのような活動をするか話し合っているところですが、役員だけで60名が揃っていましたから、全学生の四分の一が集まっていたことになります。お昼休みを半分削ってこの集まりですから、今年度は活発な活動が期待されます。
次に放課後。国家資格取得をめざし、「資格取得対策講座」が始まりました。これも自由意思とは言え、1年生120名中95名が受講していますから、資格取得に対する意気込みも大したものです。
また、放課後それと並行して、「特別基礎質問講座」を初めて開講しました。難しい名前がついてますが、要は、「授業で分からないことは何でも気軽に質問に来なさい」というものです。これも、私たちの期待通り、気軽さの中にも熱心に、不得手な科目について多くの質問がありました。
今の若者は・・・と良く言われますが、今日の本校学生の姿勢を見る限り、これは当てはまらないですね。

written by 『かりめろ』
13 今日は、生化学分析学科2年生のバイオ化学実験の担当でした。学生は、初めて見る微生物の姿に、皆興味津々でした。
本日のメニューは、大腸菌、黄色ブドウ球菌、酵母、カビの4種類。特にカビは見た目が他の微生物と異なるためか、学生はずいぶんと気になるようで、試験管の中のカビを「じ〜っ」と見て、一言。「やっぱり気持ち悪い(--;)」。・・・・なんじゃそりゃ。(^_^;)
でも、カビがいなければ日本の代表的なスローフード(発酵食品)である酒・味噌・醤油をいただくことはできないのですよ!
しかし、中には、Iさんのように「培地のにおいって好き!」という学生や、K君のように「先生、バイオって面白いわ!卒業研究はこんなんがいい!」と言ってくれる学生がいたので、ホッとしました。(^^) 

written by 『すくろーす』
14 今日は本年度第一回目の企業見学会。企業見学会とは、30人程度のグループに分かれて、様々な企業等へ見学する行事で、年間4回あります。実社会ではどんなところに化学が役立っているのか、また、先輩達が企業で活躍している姿を実際に見ることで、日々の勉強意欲や就職意欲をさらに向上させようということが目的です。
私は「造幣局」への引率を担当。造幣局は「桜の通り抜け」で有名なところですが、実は本校から歩いていける距離にあるんですよ。よって、本校の教室に集合して、大川(旧淀川)に沿って歩いて行きました。
造幣局では、実際に500円玉を作っている工場を見学。500円玉にはさまざまな最新の技術が使われており、学生は(私も)興味津々で見学していました。私は知らなかったのですが、500円玉の「0」の印字の中は横線が入っていますが、角度を変えて見ると、「0」の横線の中から500の文字が見えるのですよ。知ってました?
その後、博物館へ移動し、コインや製造技術に関する展示を自由に見学しました。数名の館員の方が質問に応えてくれるのですが、コインという身近なものが対象だったので、学生は質問をどんどんしていましたね。最後は時間オーバーで、強制的に終了した程です。そして、帰りはまた大川沿いを歩いて帰りました。
追伸:造幣局は、昔「大蔵省造幣局」、ついこの前までは「財務省造幣局」、現在は「独立行政法人造幣局」という名称なんですよ。

written by 『オレンジライス』
15 今日は、1年生の基礎化学実験で再結晶・融点測定という実験を行いました。この実験では不純物を精製する方法と、その精製物が精製されたかどうかを確認する方法を学びました。
実験も今日が2回目で、実験の雰囲気にも慣れてきた様子でしたが、何より嬉しかったのが、実験室の清掃等も積極的におこなってくれたことです。研究者、技術者として基本的なルールをしっかりと身につけようと心掛けていることがよく分かります。

written by 『じゃこてん』
16 今日は化学分析コース2年生の「機器分析実験」を担当しました。先週に引き続き、「吸光分析法」と「原子吸光分析法」について実験をしました。各班とも2週目になると手際が良くなったのか、あっという間に測定できる状態になりました。
原子吸光分析法では原子吸光光度計という分析機器を用いるのですが、2週目という事もあり学生達に起動を任せてみました。口を出すのを極力我慢して後ろから見守っていたのですが、前回のノートを見ながらでも実際にやってみるとこれがなかなかうまくいきません。皆で「あーでもない」「こーでもない」と試行錯誤を繰り返すうちになんとか測定まで辿り着くことができました。この試行錯誤の繰り返しが大切なのです。
1年生のクラスでは今週ちょっと残念なことがありました。今年度初になるのですが、授業に欠席者がでてしまったのです。新しい環境での疲れがでてしまったのでしょう。しっかり休息を取って体調を整えてくれることを願います。

written by 『英国チャレンジャー号』
17 今日は材料分析実験の担当でしたが、実験以外で忙しかった一日でした。
まず1つめ。今日は2名の学生の内定が決まったり、またほかにも数名の学生が採用試験を受験してきたためです。この学生達がクラスの雰囲気をもっと盛り上げてくれることを期待したいと思います。
もう1つは採用試験間近の学生から面接試験の指導を頼まれて、模擬面接を実施したこと。面接試験間近で本人もかなり緊張していたようですが、模擬面接をして思っていた以上に出来は良いものでした。あとはもう少し声量をあげて元気さをアピールできればいいんじゃないかと思います。本人もちょっぴり自信が持てたようでした。
こういう忙しさなら大歓迎です。これからも引き続き2年生全員頑張って欲しいですね。

written by 『ドラ一郎』
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19 本校では毎年、学生の悪徳商法による被害を未然に防ぐため、1年生に対して消費生活センターの相談員の方に、ビデオ上映や実例を挙げてご講演頂いております。今日はその講演の日。
最近は携帯電話の架空請求メールや詐欺まがいの商法もどんどん増え、特に高校生から20才前後の若者が被害に遭っているという内容でした。
具体的な実例やビデオ上映などを用いた説明でわかりやすかったことや、身近な問題が取り上げられていたこともあってか、例年以上に学生は皆真剣に講演を聞いており、中には質問をする学生もいました。
心ない人たちの商法に引っかからないように2年間無事に過ごしてほしいと切に願う一日でした。
written by 『すくろーす』
20 今日は1年・生化学分析学科(平成17年度より「生命バイオ学科」となります)の定性分析実験の日で、「第2族の分離実験」という項目を行いました。バイオとは直接関わりがないようですが、「分析技術」という点においては基本となる技術です。
たくさんある金属の中の銅、すず、カドミウムなどを含む7種類の金属イオンが混ざった溶液から、各金属特有の反応を用いて、それら全てを検出するという内容です。
入学してもうすぐ2ヶ月が経とうとしており、実験回数をこなしてきたせいか、実験が初めてだった学生も少しずつ操作に慣れ、要領がつかめてきたようでした。そんな中、学生の一人が、「この加えている溶液は、なぜこの濃度なのですか?」といった質問をしてきました。実験の操作を一つ一つ理解しながら行わなければ出てこない質問です。どんな実験でも、実験操作の習得するだけでなく、一つ一つの操作に疑問を持ち、理解しながら行うことが大切です。これから実験回数が増えるにつれ、さらに難しくなりますが、一つ一つに疑問を持ち、確実に自らの知識・技術にしていって欲しいと思いました。

written by 『とろとろ』
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今日は1年応用分析化学科の定性分析実験を担当しました。
数多くの種類の試薬を使い、カラフルな溶液や沈殿ができるため、学生は楽しそうにしています。3〜4人の班で実験を行うのですが、それぞれの班によって実験の進め方が異なり、ひとつひとつの操作を全員で確認しながら進める班、分業しながら進める班、失敗を恐れずどんどん進んで進める班、失敗すると成功するまで何度もやり直す班など、指導している我々から見ると、とても興味深いですね。

written by 『オレンジライス』
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23 今日は化学分析コース2年生の「機器分析実験」を担当しました。先週までのグループと入れ替えて「吸光分析」と「原子吸光分析」を行いました。学生達も機器分析に慣れてきたので、今回はスムーズに実験を行うための「極意」を学生達に伝授しました。
「極意」の詳細を明記する訳にはいきませんが、学生達もその意味を理解して自ら進んで取り組んでいました。
今回の結果はというと、この数年の中でも特に良好な値を得ました。真の意味を理解すれば、どんなことでも「すぅ〜」っと素直に吸収できるものなのですよね。改めて教育の原点に触れたような気がしました。私達教員も日々勉強です!
written by 『英国チャレンジャー号』
24 本日から前期中間試験が始まりました。1年生にとっては初めての試験となるので、やはり不安なのか朝早く登校し、友達と情報交換している学生が多かったようです。
しかし、テストの準備はできているのかと聞くと、「バッチリ!」とか「土日に必死で勉強した。」などの返事が返ってきたので安心しました。
いずれにせよ、真剣に試験に取り組んでいる様子が見られました。
2年生はというと、テストが終わるとすぐに教務室に来て、就職活動について先生と話をしている学生も数多くいました。
勉強や就職活動で大変な時期に差し掛かっていますが、ここでのがんばりはきっと良い結果に結びつくでしょう。

written by 『ペッパー』
25 今日は前期中間テスト二日目。テスト期間は学生の表情が七変化します。
テスト前に、余裕な表情で先生に話しかけてくる学生。少しでも良い点数を取ろうと必死な表情で最終確認をしている学生。テスト中は予想外の問題に四苦八苦している表情の学生。鼻歌が聞こえて来そうなぐらい余裕のある表情の学生。
しかし、テストが終わればみんな喜びの表情に変わって帰って行きます。
テスト終了まであと二日、テストがすべて終わった後の本当の喜びの表情をみるのが楽しみです。

written by 『ジュピター』
26 本日は前期中間試験三日目です。私は基礎化学の試験監督に行きました。
試験開始十分前ぐらいに教室に入ったのですが、驚いたことに基礎化学の試験は余裕なのか、学生は試験以外の話をしていました。私は「そんなに基礎化学の問題は簡単じゃないよ。」と思いながら、試験開始のチャイムがなったので試験問題を配布しました。
少し不安になりながら試験中に学生の答案用紙を見回っていたのですが、学生は問題をすらすらと解いていました。私は、試験の前日までにきちんと家で授業の復習をしていたのだと安心し、そして学生はきちんと勉強するときは勉強しているのだと改めて感心しました。

written by 『ぼん・ぼん太』
27 今日は前期中間試験の最終日。初めて経験する1年生は、ちょっと疲れも見えますね。
しかしこの4日間、2年生はタフでした。
2年生は午後から試験が始まり、夕方に終わります。終わった後、私たち教員は大変!ラッシュ時の混乱のように、就職の質問攻勢が始まるのです。
本校の「ウリ」は、学生一人一人に対しきめ細かく指導すること・・・。と、公言していることもありますが、「質問する・回答する」という行為は、お互いの信頼がそれだけ深いという証明ですから、この光景は大変喜ばしい!のです。
そして、今日の放課後も就職活動のさらなる向上のため、教員が「あるところ」に学生を引率していきました。実は、先日から約5名ずつ少数の学生を引率し、「あるところ」へ行っているのです。
「あるところ」とは・・・
そこまでは企業(学校)秘密ですので、入学した人にだけお教えしましょう \(_ _)

written by 『かりめろ』
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昨日で中間試験も終わり、今日から再び授業が始まりました。学生達の一喜一憂する声が聞こえてきます。
私は今日は試験とは関係なく、食品分析化学実験を担当していました。いつも通りに実験を進めていたのですが、急に「3階ドラフト付近から出火した模様なので全員避難してください」との全館放送が入りました。もちろん実際の火事ではなく防火訓練だったのです。
我々化学薬品等を扱う学校では、自分が逃げる以外にもバーナーを消す、火のまわりを遅くするため、窓・扉を閉めてまわるなどをする必要があるのですが、かなりの学生が危険物取扱者の資格を取得しているためか、火災に対する知識はみんなしっかりしているようですね。
written by 『ドラ一郎』
29 今日は化学分析コースの機器分析法の授業を担当しました。
吸光光度分析法についての説明で、物質に色が付いて見えるのは何故かと言う話しに始まって、最後は機器分析に大切なランバート・ベールの法則の話を行いました。この法則は機器分析では、重要な法則のひとつです。
授業が終わって質問を受けました。これは、学生が授業でどこが分かって、どこが分からなかったのかを学生自身が理解しているということだと思います。基礎化学実験の後半では機器を使った実験が始まります。今しっかりと理論を勉強しておきましょう。
written by 『じゃこてん』
30 今日の天満橋はもう夏かと思うぐらい暑かったです。学生達もばてているかなと心配したのですが、帰りがけに「久しぶりに汗をかいた」「汗で痩せたんじゃないか」と喜ぶ(?)学生がいたのには驚かされました。エアコンもいいですが、適度に汗をかくっていうのも人間には必要なのかもわかりませんね。私も体重計に載るのが楽しみになってきました。(苦笑)
今日は、化学分析コースの授業とは別に、「工業英検」の試験がありました。工業英検とは文部科学省認定の公的資格で、本校は毎年その試験会場に委託されています。一般受験者に紛れて、かなりの数の学生が受験しています。首を傾げて帰る学生もおりましたが、授業を通して皆精一杯取り組んでいたと思います。約一ヶ月後の合格発表を楽しみに待ちたいと思いました。

written by 『英国チャレンジャー号』
31 今日は卒業研究のテーマ希望調査書の提出日でした。
本校では、卒業後すぐに技術者として仕事ができる応用力を身につけること、また、分析によって新たな発見をめざす目的で、卒業研究が2年生の後期から行われます。
本校の卒業研究は、研究テーマの決定も、実験方法の計画も、全て学生自らが計画を立てて行っていきます。実際実験を行うのは後期からですが、すぐ始めるには計画を立てるという準備が必要です。今日提出日であったテーマ希望調査書は、その準備のひとつで、1年生の2月から今日までじっくり検討してきたのです。
今年はどんな新たな発見が生まれるのか楽しみになった一日でした。
written by 『とろとろ』