2 2004 February
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今日は化学分析コース2年の「機器分析法U」を担当しました。今回は核磁気共鳴法(NMR)について勉強しました。核磁気共鳴法とは主に有機材料の構造解析に用いられる分析機器で、各種材料、食品、生化学、医学といった様々な分野で用いられています。病院の脳外科で活躍しているMRIは、このNMRの技術が使われています。名前に「核」とついているので心配される方もいるようですが、もちろん核分裂や放射線と無縁ですので安全です。
また、同じく2年生の学生達は、昨日行った「卒業研究発表会」の予行演習で明らかとなった問題点の見直しに明け暮れていました。
もう本番まで彼等と会えませんが、授業終了後に自信からか満面の笑みを浮かべて帰る彼等の姿に、私の心配もどこかに飛んできました!

written by 『英国チャレンジャー号』
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今日は卒業研究発表会の予行演習が行われ、本番さながらに発表や質疑応答がなされました。学生は発表する前は緊張していましたが、発表後は達成感に満ち溢れたいい表情をしていましたね。
今日発表された研究の中には、先日新聞等でも報道された、豊臣秀吉が造ったとされ、今でも現存する「太閤下水」が、道頓堀川の汚染原因の一つになっていることを実証するような発表もあり、興味深い内容でした。
ちなみにこの下水は、400年を経て今年「平成の大改修」が行われます。
   
現存する太閤下水(大阪市撮影)
written by 『オレンジライス』
3 昨日、卒業研究発表会の予行演習を行いましたが、学生達は指導を受けたところを修正したり、質問を受けて答えられなかったところを補うため、今日も登校し論文の添削や指導を受けていました。
私の担当するある班は、ほぼ論文も当日の発表用OHPも完成しています。しかし、最後まで完成度を高めたい、ということで今日最終の添削を受けに来ていました。論文提出締切は2月5日なのですが、彼らと今日の添削内容について話し合っていると、「先生、俺ら明日(4日)で完成させて提出しますよ」と力強い言葉を聞くことができました。
あとは7日の発表会に向けて頑張るのみです。現1年生に「さすが先輩!」と思わせるように立派で分かりやすい発表をして欲しいですね。

written by 『ドラ一郎』
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いよいよ卒業論文提出日前日。私の担当している班には、本日締切くらいの気持でいて欲しいと伝えておりましたが・・・結局一班も提出できず。ちょっと残念でした。
しかし、それも、本人たちより「折角だから妥協せず、ぎりぎりまで良い物を作りたい!!」という思いからでしょうか。気分はすっかり研究者。論文の様式、発表の質などもこの勢いを忘れずにいって欲しいと思いました。
がんばれ!!後2日!!
written by 『クールガイ』
5 今まで数々の先生方がこの日記で書かれているとおり、今日は卒業論文の提出締め切り日でした。夕方には、無事全学生の論文提出があり、中には次の2/7(土)に行われる卒業研究発表会の練習に励んでいるグループもおりました。
私の担当班のうち、女子三人のグループも、先日の予行演習で指摘されたところを改善するため、発表の練習を行いました。晴れの舞台を前に、不安を感じつつも心弾んでいる彼女たちの様子は、本校の2年間をとても誇りに思っているように感じました。
そんな中、同じ教室にいたじゃこてん先生担当の班のN君が班員に対して言った一言が聞こえてきました。「明日は何時に集まる?」 この分だと、明日もまだまだ自主練習に余念のない班で教室は賑わいそうですなぁ。

written by 『すくろーす』
6 立春を過ぎたにもかかわらず、昨日、今日と寒い日が続いています。しかし、本校はどこの教室も熱気でいっぱいです。明日はいよいよ卒業研究発表会の本番。多くの2年生が自主的に登校し、担当の先生と最終の打ち合わせをしたり、他の実験班と発表を見せあって批評しあったりするなど、準備に怠りはありません。
一方で、本日、2名の学生がそれぞれ別の企業から就職内定をいただきました。今週は、卒業論文の提出や発表会の準備だけでなく、再試験(先週の定期試験が不合格であった学生を対象に行われるもので、本校では3日〜5日に実施されました)もあり、本当に多忙な中、就職活動にも真剣に取り組んでいたのです。本当に就職したいという強い意欲があればこそなので、担任の私は必ず内定できると信じていました。
卒業研究発表が終われば、社会人としてのスタートが見えてきます。彼らが卒業することに少しの寂しさも感じますが、2年間での成果を楽しみに明日を待ちます。
written by 『ポリフェノール』
7 今日は卒業研究発表会の当日。粉雪の舞い散る寒い中、求人企業の方・高校の先生などのご来賓に加え、保護者の方・卒業生を迎え開催いたしました。
朝、今日くらいは2年生に声をかけようと、玄関ホールで待っていましたが、「おはよう」の挨拶もぎこちなく感じるほど、カチカチになっているようでした。
終了後、保護者の方へ声をかけると、「立派に発表していた。」と涙ぐみながら感謝の言葉をいただきました。
昨年の卒業生からは、「今、大学院・大学卒者などの年長者をとりまとめるグループリーダーです!」と自慢げに近況を語ってくれました。
求人企業の方からは今日の発表を見て、「来年必ず求人をします」と確約していただきました。
昨日、あまりに真剣に取り組むあまり、学生同士の衝突がありました。今日の終了後、その当事者から、「先生すいませんでした。でも、自分から謝れて、今までよりもっと仲良くなったような気がします」と報告に来てくれた学生がいました。その学生もちょっと涙ぐんてたように感じたのは、私が感傷的だったからかもわかりません。
帰りも学生を見送りましたが、今度は何とも言えない充実した表情で帰っていきました。
卒業研究はプロセスです。プロセスを経て学生が成長し、その姿を見て私たち教職員も成長します。そして、今日一日だけでも、上記のような様々な物語があります。
こういった物語を、また明日から学生と一緒に作っていきたいと思います。
written by 『かりめろ』
8 2年生は昨日の卒業研究発表会で少々疲れた様でしたが、やるべき事を終えた達成感からか、みな最高の笑顔で授業を受けていました。学生時代、私も発表を終え腰砕けになった記憶があります。この何とも言えない充実感はたまらないでしょうね。一仕事終えた後の達成感、充実感を忘れないで卒業して欲しいなと思います。
今日の機器分析法Uでは、先週に引き続き、NMR(核磁気共鳴法)について勉強しました。今回のテーマは機器の原理とケミカルシフト・双極子相互作用といった特性についてでした。量子化学の知識が少々(?)必要ですので、じっくり勉強しています。再来週には最終試験があります。ノートとテキストをしっかり読んで試験に臨み、有終の美を飾ってくれることでしょう。

written by 『英国チャレンジャー号』
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14 今日の化学分析コースは、定性分析実験実技試験の第四回目でした。試料には未知の金属が5種類入っています。全金属検出者が1名いました。その学生は第二回目も全検出をしています。しかしながら、本人は、検出金属が3個であったりとムラがあることを気にしていました。次回が最後の実技試験となるので、もう一度5問を検出して締めくくりたいと言っていました。
この試験は2時間行い、みんな精一杯頑張っているので、終わった頃は疲れているのですが、数名が教室に残って勉強をしているので話を聞いてみると、3月7日(日)にある「環境計量士」の試験を受けるのでその勉強をしていますとのこと。家で1人でしているとなかなか進まないので、ここで一緒に勉強しているんですとのことでした。がんばってますね!

written by 『じゃこてん』
15 今日は化学分析コース1年生の「重量容量分析実験」を担当しました。今回は「予備日」と言って、今までに資格取得で公欠になった学生や仕事の都合等で休んだ学生が実験をする日になっています。該当者は各々取り組むテーマが異なっているため、中和滴定に取り組む者、重量分析に取り組む者、沈殿滴定に取り組む者と実験台の上はたいへん賑やかでした。該当者以外の学生にとっては束の間の休息になるのですが、来月に行われる国家資格「環境計量士」の受験対策や今までの復習など、各自の課題に取り組んでいました。
2年生は卒業論文の作成に追われています。平日コースは既に提出期限を迎えましたが、化学分析コースでは時間割の関係で今月末が締切となっています。若干余裕があるようにも見えますが、平日仕事などに追われる彼等にとっては決して余裕がある訳ではありません。指導担当の先生方にも「良い論文」を完成させるために全力を尽くして頂いています。
私も学生から預かった原稿をこれから添削します。これが2年間の成果だと思うと、赤ペンを持つ手にも改めて緊張が走ります。一日も早く「お疲れさま!」と言うために私達も頑張ります。

written by 『英国チャレンジャー号』
16 今日は、1年生の就職活動関係で嬉しくなったことが二つありました。そのことについて報告します。
一つ目:生化学分析学科1年の3名がスーツ姿で訪ねてきました。これは、合同企業説明会に行った帰り、就職活動報告書を提出するためでした。本校では、会社説明会や採用試験など、就職活動をした後には必ず報告書を提出することになっています。1年生では、この3名が報告書提出第1号です!「これからこの報告書がたくさん提出されるんだなぁ〜。」と、報告書を保存するファイルをウキウキしながら作成しました。
二つ目:生化学分析学科1年のK君もスーツ姿で訪れてきました。この3月に採用試験を受験するための応募書類を持参するとのことでした。この企業には絶対内定するのだ!と、応募書類や手紙を慎重に書いている彼の姿を見て、この意気込みがあればきっと早く内定するだろうと、頼もしく思えました。彼以外にもこの数週間内で、両学科の1年生数名は、採用試験を受けるための書類を提出してきています。1年生がこれから更に活発に活動し、早く内定の報告を聞かせて欲しいなぁと思いました。

written by 『とろとろ』
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21 今日は、機器分析法Tの授業で液体クロマトグラフィの話をしました。今日が最後の授業だと思って、授業終了時に拍手してくれた学生がいました(笑い)が、あと1日(回)あります。
化学分析コースの授業終了日は3月7日で、あと少し授業日がありますが、この一年間を振り返っての感想を話してくれた一年生の学生がいました。「みんな話が気さくで話しやすく、このクラスメートと知り合え友だちになれたことが私にとって宝物です。週末が来るのがとっても楽しみなんです。」 と。
ところで、一年生には来年の卒業研究に「何をするのか」、「なぜその研究をするのか」と言う課題をだしていて、皆何をすべきかあれこれ考えているようです。よく「何をしたらいいんでしょうか」といった質問を受けます。研究はテーマを見つけることができれば、その研究の半分はできているのです。いろいろと考えることが大切ですね。どんな研究テーマが出てくるか今からわくわくしています。
written by 『じゃこてん』
22 先週、大阪では春一番がやってきました。本校がある天満橋では、今日も二月だとは思えないぐらい暖かい風が吹いていました。気持ちいい風なのですが、今日の風は少し強かった様です。校内の掲示物が剥がれたりしてちょっと大変でした。(苦笑)
今日は化学分析コース2年生の「機器分析法U」を担当しました。今日は最終試験の返却と解説を行いました。放課後に2年生と話をしていると、この2年間、土曜日・日曜日に学んだことが毎週何かの形で仕事に役立ってきたとのこと。三実一体教育(実学・実務・実践)が売り物の本校では当たり前のこととは言え、目の前で改めて言われると照れてしまいますね。
学生の何気ない一言で喜んでしまう単純な自分が恥ずかしいです。(苦笑)

written by 『英国チャレンジャー号』
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28 今日1年生は、定性分析実験実技試験の最終回。この試験では未知試料に含まれる5種類の内、最低3種類を検出することを目標にしました。試験初日は、2個の検出者が最高でしたが、回を重ねる毎に3個、4個と検出する金属イオンが増え5個全問検出者も出てきました。全員実力は十分についたようです。
定性分析の技術は化学実験の基礎でもありますが、この技術をマスターすればほとんどの手分析技術の操作をマスターしたといえるぐらい大切な実験です。実験ノート、テキストも真っ黒になるぐらいメモをしていました。これらは大切な宝物です大切にしてください。

written by 『じゃこてん』
29 化学分析コース2年生の機器分析法Uでは、引き続き、核磁気共鳴法(NMR)について勉強しました。また、授業の中で日本分析化学会が頒布しているビデオ教材を用いてNMRの実際について学びました。このシリーズは10種類以上あり各種分析法毎に制作されています。それぞれ20〜30分程のビデオなのですが、学会が作っているだけあって内容はかなり濃いものとなっております。学生達も真剣に見入っていました。
化学分析コースも来週の授業を残すのみとなりました。2年生は昨日が卒業論文の締切だったせいか、朝のCT(コミュニケーションタイム)に欠席が多くとても悲しかったです。2年間、平日の仕事と土日の通学を両立してきた彼等です。卒業まであと少し、今一度奮起する事を信じています。

written by 『英国チャレンジャー号』