2003 September
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7 化学分析コースでは2年生の「卒業研究」が始まりました。今日はガイダンスで、卒業研究を進める上で必要な約束事項や実験試薬の管理方法、実験廃液の処理手順、実験室にある各種設備、今後のスケジュール等について説明しました。
今までは与えられた実験をこなしていくだけでしたが、これからは日々のデータに基づいて「研究」を進めていくのです。簡単に思っている操作が予想以上に困難であったり、予想に反した結果を得ることも多々あります。
卒業研究は私達も学生時代に経験しましたが、研究者、技術者として生きていく上で、将来の糧となります。また、本校の教育方針「三実一体教育(実学・実務・実践)」の最終段階「実践力」を養う大切な機会でもあります。2月の卒業研究発表会に向け、全学生が誠心誠意取り組むことを祈るばかりです。
written by 『英国チャレンジャー号』
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10 化学実験技能検定試験が行われました。この検定は、本校オリジナルのもので、その難易度によって1級から3級まで分かれています。
国家資格である「化学分析技能士」の受験対策も兼ねた、レベルの高い検定でもありますので、合格すると、化学実験のスキルがあるという証明にもなります。
今日は筆記試験でした。久しぶりに会う学生もいましたが、みんな元気な姿を見せてくれました。監督中、学生の解答をちらっと覗くと、なかなか良くできていましたね。全員合格になってほしいものです。
written by 『オレンジライス』
11 今日は、化学実験技能検定1級の実技試験が行われました。難易度が一番高い検定ですが、受験生は4時間という長丁場を集中力を切らすことなく、がんばっていました。
さすが、2年生。1級を受けるだけのことはありますね。

written by 『オレンジライス』
12 化学実験技能検定も今日が最終日。3級の実技試験が行われました。夏期休暇中にもかかわらず、約40名もの学生が受験しました。
昨日の1級の受験者が全員2年生であったのに対し、今日の3級の受験者は1年生でした。
1年生と2年生を比べると、明らかに2年生の方が正確かつスピーディでした。別の言い方をすれば、1年間でそれだけ成長するということが言えます。今の1年生も1年後には立派な技術を身につけてくれていることでしょう。
合格発表は1週間後ですが、合格の人も、不合格の人もそのチャレンジ精神に敬服いたします。

written by 『オレンジライス』
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今日は定性分析実験の第2日目です。第1族の水銀、銀、鉛の各イオン溶液を用いての確認実験を行った後、各イオン溶液を混合して、その溶液から各イオンを分離します。そして、確認試験を行いました。基礎化学実験を前期に行っていたため、全員が手際よく実験をこなしながら、気がついた観察事項を実験ノートに書き込んでいました。
定性分析実験は、実験操作の基本となる操作がたくさん出て来ます。試験管の振り混ぜ方、試薬の取り方といった基本操作です。この定性分析実験は実技試験が最後にあります。毎回コツコツと手順を身につけてください。

written by 『じゃこてん』
14 今日の化学分析コースは、両学年とも実験がありました。1年生は重量容量分析実験で、クラスの半数ずつ2グループに別れ、それぞれ鉄とアルミニウムの重量分析を行いました。1年生にとっては初めての定量的な実験になります。ちょっとしたミスがグループ全体のデータに現れるとあって、学生も緊張しているようでした。この緊張の積み重ねがやがて自信につながるのです。
2年生の実験は、待ちに待った卒業研究でした。ほとんどの学生が試薬の調製や主に使用する機器の練習に明け暮れたようです。研究を進めていく経過をしっかり学んでもらいたいものですね。
余談ですが、今日も某在阪球団が負けたようですね。楽しみが先に延びて嬉しいような、悲しいような・・・こればっかりは経過より結果ですからね。(汗)

written by 『英国チャレンジャー号』
15 今日は、8月9日土曜日の台風が大阪市内を通過したため休講となった講義の代講の日でした。私は機器分析法Tの講義を担当し、クロマトグラフィーの話をしました。
薄層クロマトグラフィーは基礎化学実験で行いましたが、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィーはまだ扱っていません。講義をした後、実物を見ながらの説明をしました。たくさんの質問が出ましたが、その中には、現在のクロマトグラフの課題にも及び、徐々に鋭い質問がでてくるようになりました。
みんな実力が付いてきたな、卒業する頃には技術者の切符(卒業証書)を出せるのだと確信ししました。
written by 『じゃこてん』
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17 昨日から平日コースの後期授業が始まりました。目立った欠席もなく、学生の元気そうな顔を見て、まずは一安心。後期の2年生のメインは、何と言っても卒業研究です。また、1年生はそろそろ就職活動に向けた活動を開始する時期です。
そんな中、今日の放課後、2年生の就職未内定者を全員集めました。教員・学生相互に現状を理解し、一日も早い就職内定を勝ち得るためです。また、本日より担任中心の就職指導から、教員全員の指導体制に移行しました。学生をグループごとに分け、きめ細やかな指導をするためです。
今日私が担当したグループからは、言いにくかったような話が率直にでてきました。こういった指導の原点は、まさに「信なくば立たず」。信頼関係なくしては始まりません。表面だけでなく、本当の気持ちを込めたやりとりができ、良いスタートが切れたと思っています。

written by 『かりめろ』
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今日は、生化学分析学科2年生の卒業実験担当日でした。学生の中には、入学する前から楽しみにしていた人もいるくらい、待ちに待った実験のようです。毎年の事ながら、今まであまり積極的でなかった学生も、目を輝かして能動的に実験に取り組んでいました。
今年度もたくさんのおもしろそうなテーマで実験をしていますが、今日はNさんとSさんの共同班をご紹介しましょう。彼女たちの実験は、人体に悪影響を及ぼすタバコ煙中の成分分析ということでした。内容は、実験方法そのものの確立に挑戦しているようで、装置の組み方やサンプリング方法の改良に頭を悩ましているようでした。何種類かの方法で行っていましたが、結果はあまり芳しくなかったようです。
『予備実験ですから・・・(^^;)』とは言っていましたが、2人の目には次週への秘めたる闘志がみなぎっているのを私は見逃しませんでした。(^^)
さて、今度はどの班がクローズアップされるのでしょうか?乞うご期待!!
written by 『すくろーす』
19 応用分析化学科2年生は今日から卒業実験がスタート。待ちに待った卒業実験ということで、学生は生き生きと実験をしていました。
髪の毛の染料中の金属元素を調べている実験班は、カラフルな溶液をグツグツ煮ていました。その様子はTVコントの化学実験みたいでした。
強化ガラスの分析をする班は、その試料を砕くのに苦労していました。結局、強熱後、急冷することにより、ガラスを割っていました。なかなかのアイデアでしたね。
卒業実験は、苦労も多いですが、おもしろいこともたくさんあるのです。

written by 『オレンジライス』
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21 今日の化学分析コース1年生は、先週に引き続き「重量容量分析実験」で重量分析を行いました。
重量分析とは、試料を酸分解後、目的となる金属元素を沈殿として回収し、乾燥機で乾燥後、その重量を精密天秤で測定する実験です。
1年生とは言え、この半年間実験を繰り返してきた学生にとって実験操作はお手の物。しかしながら、この沈殿も最初は多量の水分を含むため、完全に水分を蒸発させなければなりません。時間をかければいつかは完全に乾燥させることも出来ますが、仕事となると可及的速やかに進めていかなければなりません。沈殿のみの重量を量るのにも経験を要するのです。
重量分析も2週目となると学生達も慣れてきたのか、要領よく実験を進めていました。実力が備わっていく過程を観ていると、嬉しくなってきます。

written by 『英国チャレンジャー号』
22 暑さも寒さも彼岸まで…。週末頃から急に気温が下がりましたが、学生達は元気に登校していました。
今日の私は、応用分析化学科1年生の機器分析化学実験の担当でした。この機器分析化学実験は1年生の後期に行われるのですが、企業でよく用いられているガスクロマトグラフや高速液体クロマトグラフ、赤外線分光器などの分析機器の使用方法を勉強します。先週と今週の二週にわたって実験ガイダンスが行われましたが、私は高周波誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MSと略します)のガイダンスをしました。この分析機器は飲料水中などの無機元素の定量に用いられるのですが、すごいところは非常に感度がよいことです。どのくらいかというと、1リットルの溶液の中にわずか1兆分の1グラムも溶けておれば検出できるのですから驚きです。
分析機器の原理は難しいところもありますが、なにより使えることが大切です。来週からの実験で、使用方法を覚えながら、原理も理解できればと思います。

written by 『ポリフェノール』
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24 後期も始まって1週間。学生達は「夏休みボケ」なんて言葉とは無縁で毎日頑張っています。
今日から後期前半の資格講座が始まりました。私の担当は前期に引き続き危険物取扱者ですが、今回は第1類と第6類に的を絞って実施していくことにしています。公害防止管理者や臭気判定士など後期から同時に開講される魅力的な資格講座もあるためか、前期に行った第2類・第4類に比べると受講者数が減っていますが、参加メンバーは前期に引き続き、危険物取扱者乙種の資格全6種類の取得を目指して参加している模様です。
中でも前期の講座に続いて最前列で受講して、常に質問疑問をぶつけてくるH君とM君にはガッツを感じます。目標の試験は12月。全員合格目指して私も頑張るぞ。

written by 『ドラ一郎』
25 今日は応用分析化学科1年の重量・容量分析実験のガイダンスを行いました。内容は、本実験の諸注意、序論、データの取扱方法等。
重量・容量分析実験とは、試料中から検出した成分の、定量を行う実験であり、多くの分析実験の基本となります。そのため、学生たちは必死にノートを取りながらこの実験の重要な点について理解していました。この実験の他にも、これから様々な物質の量を測定する実験が行われ、また最終的には現在2年生が行っているように、卒業実
験を行うこととなります。この実験で、定量の基礎・考え方をしっかり身につけて欲しいと思います。
written by 『とろとろ』
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今日は化学分析コース1年生の定性分析実験の第3日目でした。第2族の銅、カドミウム、ビスマス、アンチモン、すず、水銀を用いて、ここにチオアセトアミド溶液、多硫化ナトリウム、塩酸、硝酸を加えます。そして、どのような変化が起こるかを調べて、表にまとめました。
この定性分析実験は、最後に実技試験があって、未知試料中に何が入っているのかを調べます。色の表現など各人によって微妙に異なりますが、観察したことをノートにしっかり記入していました。定性分析実験が終わる頃には、実験テキスト以上のすばらしい実験ノートができることと思います。

written by 『じゃこてん』
28 今日は化学分析コース1年生の「重量容量分析実験」を担当しました。今回は先週までのグループと入れ替わり、それぞれアルミニウムと鉄の重量分析を行いました。重量分析としては三週目、精密天秤のコツもつかめてきたようで頼もしく感じました。
2年生は3月に向け、卒業研究一色となっております。それぞれ、高速液体クロマトグラフィーや原子吸光光度計、FT−IR等の分析機器と格闘していました。各機器の使い方は既に学んでいるとは言え、私達も経験者としてついつい余計な口を出したくなります。しかし、あまり頻繁に口を出すと彼等の実力が伸びません。今は試行錯誤の時期とひたすら我慢の一日でした(結局、我慢が続かずちょっとだけ口をだしてしまいました・・・)。
written by 『英国チャレンジャー号』
29 今日の担当科目は卒業実験。第3週目を迎えました。
生化学分析学科の卒業研究では、例年いろんな食品の分析を行っている班がありますが、今日は果物を扱っている班がよく目に付きました。ざっと見渡しただけでも、柿やグレープフルーツ、パイナップル等々。午前中の試料調整時には、包丁片手に皮をむいているので、さながらお料理教室のようです。部屋中果物の香りで、なんだかお腹がすいてくるのは食欲の秋だからでしょうか?
その果物も昼頃にもなると切り刻まれ、すりつぶされ、実験用の溶液に姿を変えていました。ここからは一変、どこから見ても化学の実験です。各班ビタミン量やタンパク質の量などを測定しているようですが、結果はどのようなものでしょうか。中間報告会が楽しみです。
written by 『ドラ一郎』
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