2003 July
1 今日は、生化学分析学科1年の定性分析実験で、プレテストの日でした。
定性分析実験の実技試験とは、15種類の金属イオンで、どのイオンが入っているか未知である試料を学生一人一人にわたし、2時間で検出していく試験です。
今日は試験の前練習だったので、学生各自が予習したノートを利用しながらの実験でした。2時間という短い時間で、5種類中4種類検出できた学生もいれば、最後までたどり着けなかった学生もいます。
しかし、みんな今までやってきたことを思い出しながら何とか検出しようと頑張っていました。「実験は頭で覚えるのでなく、体で覚えるものだよ。」これは、隣で実験していた2年生の言葉ですが、その通りだと思います。今日行なったことを家で復習し、イメージトレーニングをして、次回本試験ではパーフェクト目指して頑張って欲しいと思います。

written by 『とろとろ』
2 私の担当する企業倫理学Tは、1年生を対象に、就職するための知識や就職してからのルールやマナーを中心に授業をしています。
その中には、厳しい社会情勢の中を生き抜いて行って欲しいという「思い」も込めているのです。
今日の授業では、2年生の就職内定者から、1年次から内定に至るまでの自分なりのプロセスを直接語ってもらいました。語るは生化学分析学科のM君。
要約すると、「1.今から就職モードに入るべし 2.自己分析が就職の基本 3.成績、出欠は1年次が大切 4.待っていてはだめ。自分から能動的に 5.就職したいという気持ちを持ち続けられれば必ず達成できる」というようなことでした。
聞きながら私もうっとりするぐらいの「思い」のこもった内容でしたが、
今日語ってくれたM君も、昨年の1年次にはこうして話を聞く立場だったのです。
こうした「思い」も良き伝統となっていくのですね。
written by 『かりめろ』
3 応用分析化学科1年も定性分析実験の実技試験が始まりました(この試験の詳細は2日前のとろとろ先生の日記をご覧ください)。
今日は初めての実技試験だったので、みんな時間が足らなかったようです。検出結果も1個か2個の人がほとんど・・・。学生は自分の試験結果を聞いて一喜一憂していました。
毎年、初回の出来はこれぐらいです。しかし、回を重ねるごとに上達し、最終的には、時間も余るし、検出イオンも3〜5個出せるようになります。この時期、一番技術が飛躍的に伸びる期間なのです。
その成長ぶりは本当にすごいです!!

written by 『オレンジライス』
4 今日は、応用分析化学科2年の環境分析実験の日でした。テーマは「大川の水のCOD測定」。皆、一生懸命実験をしていました。
手早く終わったある班は、午前中の2時間程度で全操作を終了し、お昼前にはすでにCOD値を算出していました。これには環境分析の専門家である某先生もビックリ。しかも、その結果の誤差が少ないとあって二度ビックリされていました。
学生の皆さんの、環境分析の専門家も舌を巻くほどの実験技術の高さに、今日ばかりは脱帽し、誇らしい気持ちになりました。
written by 『クールガイ』
5 今日は6月21日(土)に引き続き、第2回目の「保護者懇談会」。
来校された保護者の方は50名でした。私は、とろとろ先生と一緒に保護者の方と懇談させていただきました。
1年生のほとんどの保護者の方がおっしゃったのは、「自分で行きたいと見つけてきた学校ですから、本当にやりたいことに出会ったんでしょうねぇ。家では一生懸命勉強しており、以前よりも楽しく学校に通っています。」ということでした。
しかし、そのやりたいことを仕事にすることが最終目的です。就職するために必要なことや社会人として大切なことにも、しっかりと取り組んでいただくこと、保護者の方にもご説明しました。

written by 『すくろーす』
6 今日は、基礎化学実験でクロマトグラフィによる食品色素の分析を行いました。今日の実験は数種類の色素を使っているのでとてもカラフルで、ある学生は色素が移動しているのを観察するのに夢中になって、終了点を忘れたりといったミスがあったりしました。
最後は何種類かの色素を混ぜた試料を使って、この中にはどんな色素が入っているのかを分析しました。結果を出すに苦戦している学生が見られましたが、それを判断する力をこれから養って欲しいと思います。

written by 『じゃこてん』
7 今日は、応用分析化学科2年で材料分析実験を担当しました。私が担当したのは「鋼中におけるニッケルの定量」でした。
鋼(ステンレス)には、その用途に応じて、様々な金属が添加されています。今日は重量分析を行いましたが、機器分析が発達している現在ですが、実はこういった重量分析の方が分析精度が高く、最も信頼されています。もちろん、実験者の腕(技術力)があってのことですが。
流石は残り半期を目前に控えた2年生、今日の出来栄えは各班とも「最高」でした。着実に分析技術を身に付けていることが顕著に見られ、私にとっても「最高」の一日となりました。

written by 『英国チャレンジャー号』
8 今週から1年生は、定性分析実験の2回目以降の実技試験が始まりました。本日は生化学分析学科の日。
一回目の実技試験は、プレテストといって参考物(プリント・フローチャート)を持ち込み可でしたが、今週からは本番のため、参考物の持ち込みは全くの不可。頭の中に覚えた方法のみを頼りに実験を進めねばなりません。しかも試験時間は片づけ、準備も入れて2時間という短時間。その時間内で15種類の金属イオンの中から5種類のイオンを分析し、確認反応まで書かなくてはなりません。
そんなハードな試験をこなす学生のまなざしは真剣そのもの。普段教室で友人たちと楽しそうにおしゃべりしたりする姿とは、また別の一面がみれた気がします。
このハードな実技試験を乗り越え、一人前の分析化学者になることを期待した一日でした。

written by 『クールガイ』
9 今日は今年第2回目の企業見学会でした。1年生は4ヶ所に分かれて、2年生は全員が同じ所へ見学に出かけました。
私が引率した1年生の見学先には、本校の卒業生が勤務しており、見学の時も卒業生の方達に自分の仕事を紹介していただくことができました。
見学している1年生達は、まだ分析機器については初めて目にするものも多いためか、機器については説明を聞く一方で、あまり質問はありませんでした。
卒業生の言葉で一番印象に残ったのは、「当社には、日本分析化学専門学校の応用分析化学科の人も生化学分析学科出身の人もいるけれど、大事なのは1年生で学ぶ基本的な知識と技術。だから1年生の内容をしっかり勉強してください。」という一言でした。
written by 『ドラ一郎』
10 今日は、生化学分析学科2年生の食品分析化学実験で、食品中のビタミンCの定量をしました。ビタミンCは野菜や果物など、天然にも豊富に含まれているのですが、加工食品にも劣化(特に酸化)を防ぐために加えられています。
今回はカ○リーメ○トに含まれるビタミンC量を調べました。インドフェノールという試薬を用いて、その色調変化から定量する方法と、高速液体クロマトグラフィーという分析機器を用いる方法の2通りで行ったのですが、ほぼ表示値と似た結果が得られたようでした。
このように、自分が調べた分析結果が正確なものであると、自信になつながります。
食品分析化学実験は、実験操作は今日が最終日でしたが、後期からの卒業研究に期待がもてます。
written by 『ポリフェノール』
11 今日は、生化学分析学科1年生の基礎化学実験・第2回目のレポート日です。レポート日とは、先週まで行なってきた3項目実験のレポートを、よりよい内容にして提出するために、訂正する日となっています。
1回目は、6月6日に行なわれましたが、その時はレポート作成をするのが初めての学生もおり、訂正箇所が山ほどある者もいましたが、今回は2回目とあり、ほとんどの学生が訂正個所も少なっていました。
報告書は、仕事をする上でとても大切となります。この調子で、何を報告しているのかわかりやすい報告書を作成する能力も身につけて欲しいです。
written by 『とろとろ』
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今日は、化学分析コース1年生の機器分析法Tの授業を担当しました。実際の機器を使っての実験は2年生になってからですが、その前に原理をしっかり勉強しておく必要があります。
分析機器を使い出すと、机の上での勉強はちょっと苦手だった人も実践になると力を発揮することがよくあります。しかし、仕事ですでに機器を使っている仲間がクラスにいることからもわかるように、理論と実践両方を兼ね備える事が大切です。
ところで、私は野球部の監督をしていて、昨日(11日の金曜日)はマネージャーとともに8月18日から行われる第十四回関西専門学校野球選手権大会の抽選会に行ってきました。8月25日、13:00から舞洲球場で神戸の専門学校と対戦することが決まりました。皆さん応援してください。
written by 『じゃこてん』
13 今日は、化学分析コース2年の機器分析実験を担当しました。「赤外吸収分析法」と「蛍光分析法」、「高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析法」についてガイダンスを実施。
これらの分析機器は化学物質の構造を調べたり、環境試料や各種材料の分析に多用されます。この機器分析実験も残すところあと4回。私達も解説についつい熱が入り、終わった頃には汗だくになっていました。
放課後は、それぞれが卒業研究の準備や模擬面接に取り組み、学生達も下校時間ギリギリまで全力投球、ホントに充実した一日でした。学生達の明日の仕事に支障が出ないか心配になりましたが、下校時にはみな元気な笑顔でした。

written by 『英国チャレンジャー号』
14 今日、応用分析化学科2年生は前期最後の実験で、材料分析実験でした。
私が担当した実験では、鉱物中のマグネシウムやカルシウムの量を滴定操作で求めました。
卒業実験や就職先で機器分析しかしない人にとっては、滴定をする最後の機会でした。名残惜しいそうに滴定をしている学生もいましたね。
早くも卒業の足音が聞こえてきたような気がしました。
written by 『オレンジライス』
15 今日は就職の相談に来る学生が多い日でした。しかも1年生。
先日から私の授業ごとに、2年生の就職内定者から1年生へ活動報告をしてもらっています。それに触発されているのかも知れません。
即Uターン就職すべきか、まずは大阪で就職するか。公務員や警察の鑑識になる方法など、相談もバラエティに富んでいます。
こうして、自分の進路を真剣に悩み考えるところから就職活動は始まります。早い段階から進路の相談に来たイコール、もう自分自身で社会へ歩き出しているのです。
こうした学生が多ければ多いほど周りも触発される。これが、多くの入学生が目的とする、「就職のために進学する」専門学校の良さだと自負しています。

written by 『かりめろ』
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昨日のかりめろ先生の日記にもありますように、今日も就職が内定した2年生から1年生へ、自分の就職活動に対する取り組みと、就職活動にとって大切なことを、1年生の前で熱く語ってくれました。登場したのは生化学分析学科M君。7/2のM君とは違うM君です。
60人もの知らない人の前で、学生の様子を伺いながら堂々と話すその姿に、入学した頃からの彼の成長ぶりを実感しました。と同時に、自分が彼と同じ年齢位の時、果たしてこんなに落ち着いて自分の考え方を人前で言うことができたかしら?と、思いを馳せる今日この頃でした。
written by 『すくろーす』
17 今日、生化学分析学科2年生は、食品分析化学実験のレポート日でした。前期の後半に行った4つの実験の総まとめの日です。
すべてのレポートが完成した学生は、午後から解散だったのですが、いつもなら早々にレポート提出を終えている学生達が、まだなにかノートに向かっています。何かと思い覗いてみるとレポート提出はすでに終え、後期から始まる卒業研究の準備をしているようでした。
卒業研究は今月中に実験方法を決め、実験の組み立てを考えなくてはいけないのですが、来週は期末試験があるので今週中に決定してしまおうということのようです。
真剣に、時には楽しそうに卒業研究について相談しあっている姿を見ていると、こちらもなんだか後期からの卒業研究が楽しみになってきました。

written by 『ドラ一郎』
18 各クラスで前期の実験が終わろうとしています。
私が担当した生化学分析学科1年の基礎化学実験も、先週までで実験もレポートも終了しており、今日は実験内容についての筆記試験をしました。一方で、正規の実験日を欠席した学生の実験予備日でもありました。
当然、このような学生はあまりいないため、先生からマンツーマンで実験を教えてもらえる学生もいて、ちょっとお得かも…。いえいえ、そんなことはありません。今日、実験した学生は、他の学生が受けた試験を課題として後日、提出となります。
ある程度、厳しい採点になりますので、世の中あまくないですね。
written by 『ポリフェノール』
19 1年生のクラスで、「2年生でコラーゲンについて卒業研究をする人がいます。」という話をしたことがありました。そしたら今日、一年生の学生が「図書館でコラーゲンについての文献を見つけたので、コピーしてきました。2年生の人に渡してください」といって来ました。2年生が大変喜んでいました。
化学分析コースは、土曜と日曜日だけで、しかも、18:10迄授業があり、遠方から来ている人も多いので、1年生と2年生が互いに話し合う機会があまりないのですが、これを機会に話し合えるようになるといいですね。

written by 『じゃこてん』
20 化学分析コース2年生は、みな9月から始まる卒業研究の準備に追われています。水圏や私達の身の回りの水、ハーブの有効成分、魚類のコラーゲン、生活材料など、それぞれが興味のある分野について各先生方からヒントを頂きながら準備を進めています。
現在は実験フローを確認し、必要な試薬量や器具について調査しています。併せて、実験を進めていく上で生じる環境影響についても勉強しています。自分達の実験を進める上で、どれだけのエネルギーや資源が必要になるかを知る良い機会ですね。
明日は祝日、化学分析コースの授業はもちろんありません。心なしか、みな嬉しそうな笑顔を浮かべて下校していました。

written by 『英国チャレンジャー号
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今日から前期期末試験が始まりました。学生はこの半年の勉強の成果をだそうと、必死に勉強していました。
実は、我々教職員も試験がありました。といっても、学生が受けているような化学の試験ではありません。外部から審査員を招き、ISO14001の更新審査(3年に一度)を受けたのです。日頃の環境に関する教職員と学生の取り組みを評価してもらえるようにがんばりました。
    厳しい(?)審査風景
written by 『オレンジライス』
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    事務職員へのヒアリング 昨日に引き続き「ISO14001」の更新審査を受審しました。
昨日は、環境管理責任者である私を中心に審査が行われましたが、今日は教員が所属する「教務部門」。学生の事務手続きなどを行う「事務部門」。学校を運営する「法人部門」の3部門に分かれて審査が行われました。
夕方審査員の方から、「登録更新を推薦します。」との報告をいただきました。最終的には、登録審査機関の判定会で決定するのですが、ほぼ更新できることは間違いないと思っています。
今回「他にはない良い点」と評価されたのは、学生が実験を進める上で、環境のことを考えながら作業を行うという点です。特に卒業半年前から始まる卒業研究では、その研究を行う過程で、どれだけ環境に影響があるかを学生自身で考えるということが高く評価されました。
今後も、環境に配慮できる化学技術者養成に頑張ります!
というより、本当に頑張ってるのは、今、定期試験を受けている学生ですね!
written by 『かりめろ』
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今日は前期期末試験3日目でしたが、外では天神祭りの宵宮でした。本校のそばには大川が流れており、その川を中心に天神祭りが毎年この時期行なわれ、本校周辺は大賑わいです。
学生達は、お祭りに行きたい気持ちを抑え、明日の期末試験最終日に向けて勉強するために、試験終了後すぐに帰宅しておりました。
試験が終われば夏休みが待っています。前期授業のラストスパート、頑張って欲しいと思います。
    本校を一歩出れば・・・
written by 『とろとろ』
25 今日で平日コースの前期期末試験が終わりました。
試験を終えた学生の顔には、勉強疲れと共に、中間試験の終了時には見られなかったある種の余裕と、何か「達成感」のようなものが感じられたのは私だけでしょうか?
試験はある意味の人生の「修羅場」です。これから沢山の「試験」=「修羅場」を経験するごとに、学生の皆さんの、更なる余裕と達成感に満ちた顔が見られるのでしょうか。
今日、彼らの「これから」の顔が、とても楽しみでなりませんでした。

written by 『クールガイ』
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28 今日は、生化学分析学科2年生で『臭気測定法』という授業があり、先日行われました、前期期末試験の返却と解答を行いました。
この授業は、悪臭防止法という法律に基づいた国家資格『臭気判定士』の受験対策としての位置づけがあります。
さて、期末試験の結果ですが、問題を特に簡単にしたわけではないのですが、なんと全員が合格点に達していました。予想外の事態に大変ビックリしました。このことを、学生に発表すると、教室内から自然と全員から拍手が巻き起こりました。そこで、O君が一言。『みんなやったら出来るっちゅうことや!』 ほんとにその通りだと思いました。
前期の試験は終わりましたが、夏休み中に十分復習をして、是非とも臭気判定士の資格試験に一人でも多く合格して欲しいなと思いました。(^^)

written by 『すくろーす』
29 今日の生化学分析学科2年は、バイオ化学実験のレポート日。今日でこの実験も締めくくりです。ただし、これまでに公欠などで実験できなかった人たちは、実験を行いました。
いつもなら5〜6人のチームで行う実験を2人くらいでやったので大変そうでしたが、入学前からバイオの勉強がしたい、と思っていた人の多いクラスですから、ちょっと名残惜しそうに実験しているようにも見えました。
今日でテキスト通りにできる実験はおしまいです。9月からの卒業実験では、自分で試行錯誤して実験を組み立てて行かなくては行けません。しかし、これまで密度の高いスケジュールで授業実験をこなしてきたみんなのこと。きっと立派な研究をやり遂げてくれることでしょう。

written by 『ドラ一郎』
30 梅雨明けしたとはいえ、むし暑い一日でした。
今日の私は、1時間目に1年生の基礎数学、3時間目に応用分析化学科2年の物理化学で、前期期末試験の返却と解説をしました。
両科目とも、100点満点をとる学生がいる一方で、49点以下で再試験の対象になる学生もおりました。
基礎数学は実験のデータ処理や就職試験、物理化学は分析機器の原理の理解や資格の取得において、重要な科目です。夏休みを利用してしっかり復習することを期待します。
授業終了後には、粘り強く部分点をねだる学生もおりましたが、その粘りを忘れずにがんばってほしいと思います。
written by 『ポリフェノール』
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