11 2002 November
1 今日は、生化学分析学科1年生の機器分析化学実験の日で、私の担当は高速液体クロマトグラフィーでした。高速液体クロマトグラフィーはHPLCと略され、溶液中に溶けている物質の分離と定量を同時に行う機器で、分析機器の中では、使う機会の多いものの一つです。
今日はチアミン(ビタミンB1のことです)の定量をしました。機器を使う実験は待ち時間があるものが多いのですが、この実験も同様。しかし、学生たちはその間に原理などについてわからないところを教えあったり、使い終わった器具のかたずけをしたり、有効に時間を使っていました。
written by 『ポリフェノール』
2 化学分析コース2年生の「統計工学「は分散分析という単元に入りました。分散分析は実験データの解析に不可欠な技術で、国家資格「環境計量士」の試験にもよく出題されています。また、データを解析する技術なので、経済学や心理学など様々な分野で利用されています。
分散分析は、普通に計算すると膨大な計算量になるので、パソコンの表計算ソフトを使って計算しました。統計工学の授業ではパソコンを何度か使用しているので、学生も表計算にはだいぶん慣れ、「おそらく、こんな機能があるのでは?」という感覚を持ってきたようです。私に質問することは少なく、自力でバーやボタンをあちこちクリックして、目的の機能を探し当てて、計算していました。いつもながら学生はパソコンのかしこさ・便利さに感心していました。
しかし、これで驚くことなかれ。表計算ソフトにはさらにすごい機能があるのです。「分析ツール」を使うと、ボタンを押すだけで、一発で分散分析結果がでます。ちなみにこの便利な機能のことは、学生には授業終了直前に教えました。決して意地悪をしていた訳ではありません。ひとつひとつ自分で解いていかないと、原理が理解できませんからね。教育的配慮なのです (^ ^)v
written by 『オレンジライス』
3 今日の化学分析コース1年生は、午後から定性分析実験がありました。定性分析実験とは20数種類の金属イオンを化学反応を使って分ける実験です。今日は第3族の分離実験を行いました。本校ではアルミニウム(Al)、鉄(Fe)、クロム(Cr)等の他にチタン(Ti)やジルコニウム(Zr)についても実験します。実験も5日目になり手際も目に見えて上達してきました。3週後には実技試験が始まります。さて、どれくらい腕が上がっているでしょうか、楽しみです。
また、隣の実験室では、2年生が卒業研究をしていました。M君の班では、何週間も苦労してやっとガスクロマトグラフの分析条件が決まったようです。結果を出すことも大事ですが、自力で分析条件を見つけたことは大きな自信と財産になります。1年生も2年生も着実にステップアップしているようです。
やはり化学分析の技術を身に付けるにはどれだけ自分で実験したかが重要なんだと改めて感じた一日でした。
written by 『syuuriya』
4 休校です。
5 今日の3限目は応用分析化学科2年で、「環境分析化学U」を担当しました。この科目は国家資格、「環境計量士」と「公害防止管理者」の受験対策も兼ねています。
一口に環境分析と言っても、その対象は水質、大気、土壌、騒音、振動などに大別できます。現在、「環境分析化学U」では、騒音について解説及び演習を行っています。
みなさん、デシベルという単位をご存知でしょうか?騒音や振動など人間の感覚は単純に刺激量に比例しません。心理学的には人間の感覚は物理量の対数に比例します。
騒音・振動の世界では、音圧、音の強さといった物理量をこれらの基準値との比の対数で表し測定、評価するのです。この表示方法を「レベル」といい、単位に「デシベル」を用います。ちなみに「デシ」とは1/10を表す接頭語で、ベルは電話の発明者名に由来しています。実際の測定は騒音計や振動レベル計がしてくれるので安心ですが、正しく評価する為には基本原理も知らないといけないのですよね。
この2ヶ月間は、環境基本法や騒音規制法などの法令、騒音の測定技術、防止技術、レベルの計算方法について勉強してもらいました。次週の中間試験の結果に期待しています。(祈)

written by 『英国チャレンジャー号』
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7 今日からいよいよ後期中間試験が始まりました。
平日コースの学生は、土日をはさんで来週の火曜まで、4日間の日程で実施されます。
毎度のことながら、午後からの試験にもかかわらず、朝から登校してくる熱心(?)な学生も見受けられました。
また、試験終了後、学生全体に重要な連絡をしました。
詳細は諸事情があり今は詳しく書きませんが、あの「島・・・ノーベル・・・中耕・・・講演」に、本校も参加することになったのです!多くの学生が目を輝かせて聞いていました。
読者の方へは来週ご報告しまぁす。
written by 『かりめろ』
8 今日は後期中間試験2日目。私の担当の統計解析(1年生対象)の試験がありました。
今回のテストでは、今後データをまとめていくために必要な代表値・散布度・基本的な確率分布の理解度を問う内容でした。
やはり確率はとっつきにくいのか、二項分布や正規分布の問題はみんな苦労していました。ここのところを理解してもらえないと後半にやる推定・検定の内容についていけなくなるので、少なくとも今回の内容は100%理解して欲しいところです。間違えた人は試験返却後、しっかり復習してください。
皆さんは1年半後には一人前の分析化学者としてきちんとデータ処理をしていかなくてはなりません。化学反応の知識だけでなく、データ処理もしっかり覚えてくださいね。

written by 『ドラ一郎』
9 化学分析コース2年の統計工学は来週がテストということで、演習問題をたくさん解いてもらいましたが、学生のみなさんは難なく解いていました。どうやら今回のテストも高得点が期待できそうです。(^^)
別の階では土曜実験会「Saturday LABO」が行われました。上は大学生から下は中学生まで、様々な人に参加して頂きました。今回は染め物などにチャレンジ。インジゴという染料の入った液に布を入れると、はじめは黄色をしているのですが、空気に触れると染料が酸化して、青色になるのです。実は、この反応はジーンズなどの染色に使われています。いやぁ〜、楽しい実験でした。
written by 『オレンジライス』
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11 後期中間試験も3日目です。今日は1年生の基礎物理の試験監督をしました。
基礎物理は、前期の基礎化学や基礎数学と同様に、2学科混成で応用クラスと基礎クラスに分かれています。私の担当は高校などで物理を学んだ経験のある学生が中心の応用クラスです(基礎クラスは英国チャレンジャー号先生が担当されています)。
応用クラスでもあまり物理をしたことのない学生もおり、本日の試験結果を見る限りでは、点数にやや差が出てきているのを感じます。しかし、学生の答案の書き方を見る限りでは、点数ほど実力差があるとは思えません。もう少しで良い点が取れそうなので、ねばり強く頑張って下さい。
written by 『ポリフェノール』
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後期中間試験最終日。私の担当科目の生物化学Tと工業英語は覚えることが多いので、ぎりぎりまで学生はテキストやノートと「にらめっこ」していました。
本校の今月の月間目標である「根気月間」に見合った行動ではあるんですが、実社会に羽ばたく準備期間であることを日々もっと意識し、試験のための試験にならないようにと願っています。

本校独特の授業と実験の融合をうまく利用して、すくなくとも1日1回、友だちとの雑談の中に、授業・実験の内容が登場してくることを期待する今日この頃です。
written by 『すくろーす』
13 今日2年生は、第3回目の卒業研究中間発表会を行いました。
応用分析化学科では『河川中の農薬成分の分析』、『携帯電話中の金、白金、パラジウムの定量』と『水圏における無機態ヒ素とクロロフィル類に関する研究』。
生化学分析学科では『微生物における葉酸合成量の比較』、『ダイエット食品における脂肪吸収量の測定』と『ファンデーション中のチタンの定量』が発表されました。
私は生化学分析学科の発表の司会進行を行いました。発表会は卒業論文の発表会と同じ形式で、司会(先生)、タイムキーパーとベル係(学生)を置いて進めました。
発表の後は質疑応答の時間があって、色々な質問や意見が出されます。発表内容もさることながら、質問の内容を聞いていると、大学の卒業研究発表会にも負けない内容だったと思います。
化粧品とダイエット食品に関する研究では、女性からの質問や意見が集中して、予定していた時間では足りなくなるぐらいでした。
私が学生の頃よく先生から言われた言葉に、『質問がないということは、相手が内容をよく理解してくれたか、全く理解してくれなかったかのどちらかだよ。』があります。これから発表する人達は
活発な質疑応答をしてもらえるように工夫して発表してくれることを期待しています。
written by 『じゃこてん』
14 今日は、1限から4限まで卒業実験を担当しました。実験操作はさすがに2年生だけあってかなりの腕前です。しかし、これから発表会や卒業論文の作成に向けて、様々な文章を書いてまとめていかなくてはならないのですが、こちらの方は、まだまだ特訓が必要のようです。
化学的な言い回しや、特有の表現だけではなく、実験の目的や内容を客観的にまとめていくという作業はかなり難しいのですが、分析化学の技術だけではなく文章能力も徐々に鍛え上げていきます。

written by 『キャピラリー』
15 今日は、応用分析化学科2年で終日「卒業研究」を担当しました。私が指導しているテーマは、「水圏における無機態ヒ素とクロロフィル類に関する研究」、「河川中の農薬成分の分析」、「携帯電話中の金、白金、パラジウムの定量」です。この中には、私のメインテーマも含まれており、学生達から実験報告を聞く度に“ついつい”エキサイトしてしまいます。
2日前にちょうど中間報告会を終えたばかりの彼ら、良い刺激を受け頑張ってくれた研究グループ、質疑応答で気付いた疑問点を調査に出かけた研究グループ、見ていて嬉しかったです。
残念なのは、一息つきたかったのか、午前中で帰宅した学生がいたことです。(涙) 残り少ない実験環境を大切にしてもらいたいものですね。ホント・・・
話は変わりますが、今日は本校の「騒音測定」の日でした。屋上にあるクーリングタワー(エアコン室外機の大型のようなもの)が、基準値に対して現状がどうなのか測定します。タッド先生、オレンジライス先生と共に、1年生のO君、2年生のHさんが手伝ってくれたそうです。
また、実験室ではMさんが10月度試薬使用量の集計を手伝ってくれていました。双方とも、ISO14001のシステムを維持、管理するためのものです。本当は我々の役割なのですが、積極的に手伝ってくれる学生の姿を見ると心が洗われる思いがします。ありがと。

written by 『英国チャレンジャー号』
16 今日から化学分析コース2年生の後期中間試験が始まりました。化学分析コースの定期試験は、ある一定の期間にまとめて行うのではなく、授業(全30回/年)で、7回目、14回目、22回目、29回目にあります。
私が担当している統計工学は、前回のテストで平均点が高かったので、今回はかなり難しい問題にしました。そんな問題でも、やはり100点満点をとった学生が3人もいました。しかもこの3人、過去2回の試験も満点なのです。おそれ入りましたm(_ _)m。
written by 『オレンジライス』
17 今日は、本校で「工業英検」の資格検定試験がありました。一般の方も多く受験されていましたが、本校の学生も70数名がチャレンジしました。
試験が終わって退出する学生達の表情は様々。1年生のTさんに声を掛けると、「首の皮一枚で...落ちたかな?」との事。本校学生全員の合格を祈っています。
ところでTさん、「首の皮一枚で...」の後は「繋がる」はずです。そうなると良いですね。
written by 『syuuriya』
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今日は生化学分析学科2年生の卒業実験。
私の班は微生物中心に実験を進めているのですが、今日はそのうちの1班であるKKコンビ(K君とK君)の今後が決まる大切な実験結果が出ることになっていました。結果は残念ながら惨敗でした。(ToT)
彼らの苦労がなんとか生かされるよう、明日はミーティングです。大丈夫!あの癒し系ノーベル化学賞受賞者田中耕一さんも、失敗と偶然から成功を収めたのですから・・・。あきらめないこと、とにかくやってみること、卒業実験でしか学べないことですよ。

ちなみに・・・、今日も学生環境委員の廃液処理班は大活躍。女の子なのに屋上まで廃液を運んでくれました。さすがEUコンビ(EさんとUさん)。おっとこ前ですなぁ。
written by 『すくろーす』
20 文部科学省認定の「ビジネス能力検定」が、12/1(日)に実施されます。
化学の学校ですから、その専門知識・技術を学ぶことは当然ですが、企業側からすれば、それらの知識・技術と同様に求めることは、「社会性や人間性」であることも事実です。それら「社会性や人間性」を高めるために、この検定を活用しているのです。
今日は受検対策として、当たり前のようで、意外とできない「報告・連絡・相談(ほうれんそう)」についてです。
いくら専門技術は秀でていても、これができないと社会人としては厳しい。つまり、長い社会人生活を送る上での、基本中の基本となり、実はできるできないでは大きな差になることだけに、いつもより、心の底から「理解してほしい」という気持ちで授業をしました。
文部科学省の調査によると、理工系大学学部卒の就職先として、なんと「サービス業」が一位になったと今日の新聞で報道されていました。本校には「サービス業」からの求人は皆無です。それは、とりもなおさず、卒業生が頑張っているからだと言えます。
まだまだ続くであろう厳しい時代を自分自身で乗り越えるためにも、今日の授業はずっと覚えていて欲しいと願っています。

written by 『かりめろ』
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明日から11/25・26の3日間で、「後期中間追試験・再試験」が行われます。
先日実施された後期中間試験を就職試験等でやむなく欠試した人への追試験と、採点の結果、50点の壁を越えられなかった人を対象にした再試験であります。
この2.3日前から、対象者となっている学生が、返却された答案用紙と教科書・ノートを持って担当の先生に質問している姿が目立ちます。また、各教室では、よく分かっている学生を取り巻いて、傾向と対策にいそしんでいます。毎日コツコツやっとけばという声もありますが、ことここに至ったら、今のガンバリも大切であります。何かのキッカケで、これまでまったく理解できなかったことが、霧が消えたように良く理解できることがしばしばあります。
私達は、対象者となった学生が、新たな挑戦の中で、確実に理解できるようになることと併せて分かったときの快感を体験して欲しいと念じているのであります。風邪がはやりだしましたが、体調管理に気をつけてがんばれ!

written by 『校長』
22 今日は後期中間再試験の第一日目。みんな必死で試験開始直前まで教科書やノートと格闘している姿が見られました。後期に入ってから授業の内容も徐々に高度なものになっていますので、今回初めて再試験を受ける人も多かったようです。
日頃は実験のレポートの作成や授業の課題で忙しいと思いますが、時間の使い方を工夫して授業の予習復習をしっかりとして、次回の後期期末試験は再試験を受けなくても済むように頑張りましょう!
今朝、生化学分析学科1年のA君が、教室で財布の忘れ物を発見し届けてくれました。財布の落とし主H君も無事に見つかりました。正直者のA君にはきっと良いことがある筈です。ひょっとして年末ジャンボの1等が当たるかも?
written by 『キャピラリー』
23 化学分析コース1年は重量・容量分析実験で、中和滴定をしました。濃度の分かっている塩酸で濃度の分からない水酸化ナトリウムを滴定して、水酸化ナトリウムの濃度を求める実験を、中学や高校でした人も多いと思います。
今日の実験はその一段上のレベルで、濃度が分からない溶液には、水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムが含まれているのです。この溶液をどうやって分析するかというと・・・、企業秘密です
(≧▽≦)。学生は互いに滴定の正確性を競い合っていました。
溶液が緑色から黄色になる瞬間を見極められるかどうかが勝負のポイントでしたね。(^ ^)

written by 『オレンジライス』
24 化学分析コース1年生の定性分析実験では、今日から実技試験が始まりました。
初日の今日は、ノートやテキストを持ち込めるプレテスト(予備試験)です。17種類の金属イオンのうち5種類が含まれる未知試料を、今までに習った分析方法を駆使して2時間以内に見つけます。「分析化学は掃除に始まり掃除に終わる」と言われているとおり、この2時間の中に最初の器具の洗浄から最後の後片づけまで含まれます。
さて、今日の結果は?最高は3つ検出したA君でした。初日としてはまずまずの結果です。4つ、5つのイオンを検出するには操作方法を丸暗記するのでは時間が足りません。ポイントは、なぜその試薬を入れるのか?なぜ、加熱するのかを理解し不必要な操作を省略することです。
これは、他の授業や実験でも同様です。やり方を覚える勉強では、少し内容が変わると一から覚え直さなければなりません。しかし、内容や原理を理解する勉強は見た目がいくら変わっても応用が利くのです。
さて、誰からこのことに気が付くでしょうか?最後には全員が5つのイオンを検出できる事を祈りつつ、あと数回厳しく審査していこうと思います。

written by 『syuuriya』
25 今日は後期中間再試験の第2日目でした。私の担当は生化学分析です。
後期中間試験の本番当日に体調が悪くて思うように解答が出来なかった人、勉強不足だった人・・・。今日の試験はどうでしたか?今日もさっぱりというあなた、後期期末試験で頑張ってください。先生も皆さんのこれからの頑張りを楽しみにしています。
ところで、生化学分析学科2年のH君が、「201教室に先生忘れ物です。」と言って学生証を持ってきてくれました。今日の試験が終わって「ホッ」としたのでしょうか。自分の身分を証明する大切なものです。忘れたあなた、もう気が付いていることと思いますが、忘れないように大事にしてください。担任の先生が預かっていますヨ。

written by 『じゃこてん』
26 後期中間再試験も今日が最終日です。私は、昨日試験監督をした1年生の基礎物理と2年生の物理化学の採点をしました。
再試験は本試験で50点に満たなかった学生を対象に行われるのですが、再試験でどんなに良い点数をとっても50点以上はつけられません。しかし、非常に良い点数を取る学生も多く見られました。本試験でこれくらいの点数をとっておれば良い成績がつけられるのに少し残念です。
しかし、逆の見方をすれば、本試験で出来なかったところを良く復習したのだとも言えます。成績以上に実力はついているはずなので期末に期待します。

written by 『ポリフェノール』
27 昨日で追再試験の全日程を終了しました。今日からはレギュラーの授業が再開です。追再試験が全くない学生は5連休だったこともあり、非常に活気ある一日でした。
今日は応用分析化学科1年の機器分析化学実験を担当しました。私が担当する「原子吸光光度計」は、環境試料や金属材料、食品、生活材料などに含まれる微量金属元素を定量することができ、非常に汎用性があります。今回は、私が隠れて調製した未知試料の濃度を「標準添加法」により学生に調べてもらいました。
私自身、数年にわたりこの原子吸光光度計と夜を共に過ごしました。私にとっては恋人みたいなものです。時間を忘れ、ついつい熱く語ってしまいました。帰りが遅くなったみなさん、ごめんなさい。(苦笑)
written by 『英国チャレンジャー号』
28 今日は応用分析化学科2年生の卒業実験がありました。卒業実験もこの時期になると、試薬調製や試料の前処理などが終わり、分析結果を求めるために分析機器の使用希望者が重なります。本校では多くの分析機器を取り揃えてはいますが、さすがに一度に殺到すると、思うように分析機器を使用できない学生も出てきます。残念なことに、使用したい分析機器が使えなかった一部の学生が、教室で暇そうにしていました。
しかし、今日予定していたことが出来なかったからといって、何もしなくて良い筈はありません。他にしなくてはならないことは沢山ある筈ですし、それを自ら見つけだして実行していく「積極性」が大切なのです。もちろん、学生にもそのことを話しました。
1年生や2年生前期のテキストのある実験では、実験の手順や分担を学生同志で話し合い、積極的に協力して時間内に終わらせる能力があることを十分に見させてもらいました。あと残された時間は多いとは言えませんが、もう一段高いレベルでの「積極性」を身につけて卒業してくれることを願っています。
written by 『キャピラリー』
29 今日は機器分析化学実験の担当でした。
後期から始まった機器分析化学実験も約半分が終わり、最初はおっかなびっくりに機器にさわっていた学生達も、最近では手順をちゃんと理解して、さわればそうそう壊れるものではないとわかってきて、自分で出来る操作はできるだけやってみたいと思い、また行動も示してくれるようになってきたと思います。
今日のグループはガスクロマトグラフの2回目の実験でした。先週一度機器の立ち上げについて学習していたため、「装置の立ち上げも自分でやってみたい」と名乗り出た学生がありました。
もちろん一度習っただけでバッチリ使えるようになっている筈はありません。私も横についていて
間違えないように口を挟みましたが、こちらから「最初にこれをして、次はこれ…」と言われて実験するより、自発的に操作していくのとでは習熟度はぜんぜん変わってきますし、機器分析についての自信も変わってくると思います。
今後も自分で経験出来るものは積極的に経験して自分のモノにしていってくださいね。
written by 『ドラ一郎』
30 化学分析コース1年は重量容量分析実験で、中和滴定の2回目。滴定にもずいぶん慣れたみたいで、実験テーブルの上をきちんと整頓しながら、実験できていました。なかなか良いです(^ ^)。
以前、企業見学をさせて頂いたときに、「分析技術者として必要な能力は何ですか?」と学生が質問したとき、「いろいろな作業を並行して行わなければならないので、整理整頓できる能力が必要だ」と企業の方はおっしゃっていました。私も全くその通りだと思います。
実験は、定時より少し早く終わったので、学生の中には「早く帰って、明日の定性分析実験の実技試験の勉強をしよう!!」と言って帰った人も。なんて、勉強熱心なんでしょう。明日の実技試験結果が楽しみだ。\(^O^)/
written by 『オレンジライス』