食品分析コースカリキュラム

実験事例

PICK UP!

イチゴに含まれているビタミンCの濃度を調べよう!

ビタミンCが豊富と言われているイチゴ。私たちが食べる一定量のイチゴにどのくらいのビタミンCが含まれているのか、滴定という分析方法を通して調べます。

1試料の前処理

実試料(イチゴ)を乳鉢に入れて細かくすりつぶします。

2試料の調製

すりつぶしたイチゴのビタミンCの変質を防ぐためにメタリン酸溶液を加え、ろ過します。

3滴定の準備[1]

ろ過したあとのろ液をビュレットと呼ばれる容量計(ガラス器具)に入れます。

4滴定の準備[2]

ビタミンCと反応すると無色になるインドフェノールという濃青色の試薬を、ホールピペットを使ってコニカルビーカーに入れます。

5滴定操作

コニカルビーカー中のインドフェノールが農青色→紫色→無色透明になったら滴定操作終了です。イチゴに含まれるビタミンCが多ければ多いほど、少ないろ液で無色に変えることができます。

結果

インドフェノールを無色にするのに、イチゴのろ液をどれくらい使用したかをビュレットの目盛から読み取ります。読み取った値とインドフェノールの濃度を使って計算することで、イチゴに含まれていたビタミンCの濃度が分かりました。実験を通して、食品の成分分析に必要な前処理の仕方と滴定技術の両方が学べました。

授業・実験科目

基礎科目(全コース共通)

  • 基礎化学
  • 生物化学
  • 基礎化学実験
  • 機器分析化学実験
  • 定量分析実験

など

専門科目

  • 微生物学
  • 食品分析化学
  • 栄養化学
  • 品質管理
  • 食品化学総論
  • 食品製造分析実験

など